百万円と苦虫女(映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

こういう生き方は憧れますね。めんどくさい人間関係も、いつか無くなるのは生きにくい現代でとっても気持ちが楽になれる最善の方法ですね。

お金を貯めてはすぐに別の場所へ。設定として良かったですが、それよりも「人生とはこんなんばっかり」というのが、すごい伝わってきたのが良かったでした。自分と波長が合わない人から好かれるのはアルアルだなって思いました。

自分と向き合って間に進むしかない。ということを教えてくれた素敵な作品です。にしても、蒼井優さんは、どのシーンでの表情を切り取ってもドキッとさせられる素晴らしい女優さんです。

この映画は私のバイブルのひとつとして何度も観てます。中でも、鈴子が自分でカーテンを作ってるシーンが大好きです。

蒼井優さんが主演の映画です。ある時ひょんなことから訴えられ刑務所に入ることになってしまった主人公は、出てきたあとも居場所がないことから、１００万円を貯めて旅に出ることを決意しました。行く先々で様々な人に出会いつつもなかなか打ち解けきれない彼女は、それでもお金を貯めつつ住まいを転々とします。そしてやがてあるバイト先で恋に落ちます。恋人と仲良く生活を共にできるようになりますが、またもや少しのすれ違いが彼女に街を離れるきっかけを与えてしまいます。どの場所にいてもなんとなく本音を言えず、どこか別の場所に行ってしまいたいという願望は誰しも持ったことがあるかもしれません。そんな願望を実行することは現実には勇気のいることですが、それを実行した主人公がどんな生活を送って行くのか見ることができるのがとても面白いと感じました。この映画はきちんとした分かりやすい結末が用意されていないので、その後の主人公がどういった人生を送ったのかは想像するしかありません。人生のある期間を自由に移動して生活することに少し憧れてしまうような、そんな映画でした。実際には出来なくても、その一端を共有できると思います。ぜひ観てみて下さい。

蒼井優の雰囲気を存分に味わえる作品だったなというのが大まかな感想です。主人公は、なんだかパッとしない女の子で流されるまま、流れるままに生きている女の子。友達の裏切りから始まった前科者としての人生をリセットするべくカーテンだけを作っていろんな町を渡り歩くのが印象的だったし、あのカーテンが象徴的だった気がする。窓辺でゆらゆら揺れるカーテンと主人公。不器用ながらも恋をして、働いて、100万円を貯めて、また引っ越し。その繰り返しの中で人の温かさや愛情に触れていく主人公。あの蒼井優の笑った顔はこの映画だけの笑顔だと思ってる。誰か友達や信頼できる人が側にいたら気づかせてあげられるのにというもどかしさもあり、疲れた時に何となく見ると癒されていく映画です。自分も誰かにこういう風に見られているのかもしれないとか、愛情に気付けなかっただけじゃないのかな？とかこういう生活をしてみようかなと思ったこともあります。100万円はなにかの区切りにする言い訳みたいなもので特別な意味なんかなかったのかもしれない。ただ、不器用な女の子が生きていく苦悩みたいなのを描きたかったのかもしれない。でも、私が何度か見たこの百万円と苦虫女はふわりと温かい風が吹くような映画でした。

初めて観たタナダユキ監督作品。転々と移り住む蒼井優演じる鈴子がなんだか颯爽としていて、気持ちよかった。誰とも深く付き合わず、あっさりした人間関係がなぜか味わい深い。100万円貯めたら行ったことのない場所に行って働いて、またお金を貯めて移住する。労働型のノマドワーカーみたいな感覚。さすがタナダユキ監督、ほんと味わい深い。噛めば噛むほど味がわかってくるような、そんな映画だと思う。この蒼井優はものすごくモテる。住む場所には必ず男たちがいて、そして誰かに好かれるのだ。彼女がモテる役をするのはすごく頷ける。蒼井優は不思議な魅力をもっていて、何か魔性のような色気さえも感じる時がある。美人でもなく、目鼻立ちがしっかりしている訳でもないのだが、彼女から放たれるオーラがすごい。だからか、モテ女・鈴子は蒼井優じゃなくちゃダメなのだ。この森山未來演じる中島くんもまた、絶対モテる男なんだと思ってしまう。女性のふと見せる隙間に入ってくるのがすごくうまいからだ。朴訥で真っすぐな青年役が彼にはよく似合う。しかし、どこへ行ってもモテしまう鈴子も大変だなと思ってしまった。人とあまり関わりたくない鈴子なのに、向こうから人が寄ってくるんだから仕方がないか。モテるのもほどほどが良いのかもしれない。映画のストーリーはとても面白くて、私は映画館とDVDの2回観た。ほんと、味わい深い作品だから。

同世代の女性として共感できる良い作品でした。主人公の女の子の生きる事に不器用な姿に勇気をもらいます。便利なものが溢れている世の中で、毎日がただ過ぎていくだけの日々を送っていた私には、不幸かもしれないけれど、必死に生きていく主人公の姿がとても羨ましく感じました。
映画が進んでいく事に少しずつですが、彼女が成長していき、家族との確執や人間関係についても鮮明に描写されていて目が離せなかったです。個人的には、ほのぼのする話だと思っていましたが、意外に情深く、考えさせられる作品だと感じました。今の生活に不満がある方や、不安がある方に観て頂きたい作品です。
あまり社交的ではなく、おとなしい主人公が人との関わりを経て、人間的にも成長していくお話なのですが、実際にこういった彼女の性格や行動に共感する方(特に女性)は多いのではないでしょうか。満たされない思いや感覚はいつもどこかで誰かしら抱いているんだと、今の私には心に刺さりました。少し前の作品ですが主演があの人気女優『蒼井優』さんです。彼女の素朴なスタイルが映画の雰囲気にとてもマッチしていました。今ももちろんですが、若い頃の蒼井優さん、めちゃくちゃかわいいです。

最初にこの映画を見たのは彼是１０年以上前になる。高校卒業後、どうしても行きたい大学があり浪人をしていた私は、アルバイトをしながら、休みの日は勉強と練習とTSUTAYAでDVDを借り、様々な種類の映画を見あさっていた。この映画を一言で表すのであれば、「シュール」であるということだ。まず冒頭の「シャバか」と蒼井優が呟いた後にシャバダバダと口ずさむシーン。刑務所から出たという衝撃の後に、この事実をブラックジョークで笑う姿、幸薄そうな彼女の風貌はまさに苦虫女というタイトルに相応しい。将来が見えない恐怖にすぐに陥る浪人をしていた私にとって、この優柔不断で幸薄そうな女性の人生のストーリーを見ることは、正直肝が冷える心地がした。何故なら、この主人公は恐らくどこにでもいる女性だからだ。ふと気づいたら、そちら側にいる、程度だと思う。しかし、この映画の本質はそういうことではなく、女性の強さを表していると思う。団地で嫌味を言われようとも見向きもせず、ただ弟のために実家を出ることを決意し、数々の場所で色んな男性に会うが、納得しなければそれで妥協せず、次に進む。100万円というのは孤独に陥って何かに、誰かに寄りかかりそうになる自分を奮い立たせるための目安だったのではないか。そうして自分の心を守り、強くしていったのではないか。この作品は女性が主人公だから成り立つ作品であり、その強くなっていく様が面白い映画である。テンポ感が良いため、一般の方からシュールな邦画が好きな方にも是非おススメしたい作品のひとつである。

人生に行き詰まったときに見てほしい映画です。映画冒頭、蒼井優さん演じる主人公の人生の波乱万丈さには少し笑ってしまいますが、その後の生き方を変えるキッカケとなっています。「百万円貯まったら引っ越す、そしてまた百万円貯まったら次の街へ」という生活に、個人的にはすごく憧れます。主人公は都会から田舎の山奥まで、日本各地の様々なところで暮らすのですが、その土地の良いところ、悪いところがうまく表現されています。田舎出身の私は「田舎ってそういうとこあるよね…」としみじみしてしまいました。色々な町が出てくるので、自分はどこに住みたいかなと想像しながら見るもの面白いです。住む場所を変え、付き合う人を変え、誰もが出来そうで出来ない、そんな生活を送っていく中で変わるものもあれば、変わらないものもあります。蒼井優さんが表現する苦悩、喜び、悲しみなどの表情は特に見どころです。初めはただくすぶっているだけの若者が、芯のある魅力的な女性に成長していく姿に勇気付けられました。
恋愛の要素もたくさんあり、その町々でそれぞれの男性と出会い、恋に落ちたり落ちなかったりと、恋愛模様からも目が離せませんでした。恋愛も人生の大切な１つの要素であると改めて感じました。

自分は悪いことしてないのに、色々と事件に巻き込まれていく主人公が不憫だなと感じました。久々に我が家に帰ってきても、弟からは罵られ、家族まで言い争いになり、肩身の狭い鈴子がこの先どういう行動に出るのか非常に気になりました。鈴子本人は”逃げてる”ように感じたのかもしれませんが、ダメだと思ったら次に行く切り替えの早さや、いろんな場所に住んで働いてみようという行動力には、ひとつの世界に縛られない鈴子らしさがよく出ていて、とてもカッコいいなと感じました。以前の同級生に絡まれ、バカにされながらも言い返す鈴子の姿もとてもたくましく、側でのぞいてた弟と同じようにカッコいい姉ちゃんの姿に感動すらおぼえました。また、どの土地に行ってもいろんなタイプの男の子のハートをわしづかみにしてしまう、鈴子に備わってる特別な魅力の一つだと感じました。さらに、そんな姉ちゃんを見て、いじめられても逃げずに真正面から立ち向かう鈴子の弟のたくましさにも勇気づけられ、一方で、自由な姉を気遣う弟の優しさが手紙から垣間見えて、その思いやりに涙がでました。ラストはやっと彼女をわかってくれそうな男性と出会えたのに、すれ違っていく2人の距離に、もどかしい想いでいっぱいでした。放浪しながらもたくましく生きていこうとする、一人の若き女性の行動に勇気をもらえる作品です。

百万円貯めて家を出て、行く先々で百万円貯まる度に別の町に行くという設定がとても新鮮で面白かったです。不器用過ぎる主人公の鈴子を演じる蒼井優さんの自然な演技がとても良かったので感情移入して見やすく、蒼井優さんの透明感ある不思議な雰囲気が作品全体にもうまく出ていてロケーションも良いので映像としても綺麗なものになっていました。なんとかして生活を変えようともがいている鈴子の姿に共感できますし、百万円を貯めるという目標があることでなんとかその場で頑張れることができ、目標の百万円が貯まったらその場を離れて、環境を変えることで周りの人間関係や自分が抱える問題をリセットできるような気持ちになっていたように思います。その場に踏みとどまって頑張ることも大切ですが、ただひたすらずっと同じ場所で頑張って心が壊れてしまったりするくらいなら、鈴子のようにその場を離れて環境を変えたり、辛い状況から逃げるというのは大事なことのように思えました。逃げたからといって何もかもがうまくいくわけでも解決するわけでもありませんが、何か別の可能性や希望を見つけるきっかけにはなる気がしますし、何かを変えたいという気持ちがあるならまず何かしら行動にうつすということの大切さを感じました。

映像を通して観る蒼井優さんの独特の雰囲気が、心地良い。疲れて部屋でぐったりするシーンの何気ない脱力感がぴったり似合う。掴み所のない儚さが音楽と共に、観る者を優しく包み込む。佐藤鈴子（蒼井優さん）は資格・特技・友達もなく、その上、就職も決まらずバイト生活。前科者となったことで家に居づらくなった鈴子は、100万円を貯めたら家を出て行くと宣言する。そして、100万円が貯まると、次の土地へと渡り歩く旅に出る。海の家では、かき氷を作るのが上手いとオーナーから絶賛される。桃農家では、桃の扱い方を褒められる。部屋に掛けるカーテンは、自分で縫う。手先は器用だけれど、人付き合いは不器用な鈴子。「自分探しみたいなことですか。」と中島亮平（森山未來さん）に聞かれた時、「自分を捜したくない、逃げているんです。」と言う鈴子。その口調に、細い腕でか弱く映る女性の奥に秘めた、芯の強さを感じた。弟がいじめてくる子から逃げる為、受験するのではなく、同じ中学に通い立ち向かうと決意したことを知る。鈴子は周囲の干渉から逃げ出して来たが、自分自身は何も変っていないことを痛感する。新しい環境で人々の温かさに触れた鈴子の心が少しずつ、優しさに満たされ、今までとは違う自分に出会えることを願わずにはいられない。

フリーターで、20歳過ぎの鈴子の物語です。 お金が100万円貯まると、別の場所へ移り住むという生活をしています。海の家と、桃農家と、地方都市のホームセンターの3ヶ所での生活について描かれます。人間関係に疲れている時に見ると癒されます。こんな風に人間関係をリセット出来ればどんなに楽だろうかと思います。エンドロールで流れる主題歌も、聞いていてとても心地よかったです。『やわらかくて、気持ちいい風』というタイトル、歌い出しです。クラムボン原田郁子さんの声がとても柔らかく、伸びやかでした。心の整理がついた鈴子の気持ちに沿った曲でもありました。ひとつの場所に留まらず、色んな場所へ移り住むというのは、ある意味とても贅沢な経験だと思います。ですが現実問題はなかなか難しいです。こんな生活が出来たら楽しいかもしれない、と思いながら観ていました。鈴子が各地を転々とするようになったきっかけは、地元での出来事でした。同級生とも上手くやれず、彼氏ともトラブルになります。そんな場所に見切りをつけて、生活を変えようとします。仕事はどれもとても楽しそうでした。特に桃を扱う様子が印象に残っています。香りをかいだようでした。映画館の帰りにスーパーに立ち寄り、桃を買って帰りました。