ミッドナイトイーグル(映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

日本の防衛を考える一つの作品になっています。ただ、そういうのを抜きにして、大沢たかおさんとカッコ良さと、主題歌のBankBandに感動して何回も涙しながら観てしまう作品です。アクション映画ですが、個人的にはドラマティックな作品だと思ってます！

隠ぺい工作や闇政治、陰謀などフィクション映画ではありますが、実際にあり得そうでリアリティが凄く、最後感動しました。

主役の大沢たかおさんと竹内結子さんの、言葉や態度ではなく表情だけで観客に伝えられる二人の凄い演技力は天晴でした。『国家危険レベルのパニック映画』ではなく、『悲恋モノ』として観た方が良いと思います。

何回も観てしまっていますが、毎回ウルっときてしまします。やっぱ、主題歌の「はるまついぶき」効果は絶大です。

私はミッドナイトイーグルを観て、2点の感情を抱きました。先ず1点目は父親が息子を思う気持ちです。大沢たかおは作品の中で息子だけは守らせてくださいと発言しております。私も一児の父としてこの気持ちは痛いほど分かります。自分が不可能でも成し遂げようとしていることが、地球の為、日本の為であってもそんな事はどうでもいいのです。地球が無くなってしまったら、愛する息子となくなってしまう。日本がなくなってしまったら、息子もなくなってしまう。つまり、息子を守る為には地球、日本を守らなければならないのです。大なり小なり、子供を持つ親は子供の為に自分を犠牲にしてでも守ろうとします。本作品の大沢たかおは全ては息子を守る為に日本を守ろうとしているのだと強く感じました。2点目は竹内結子の演技に心打たれました。竹内結子は明るくて気さくで暖かいイメージしかありません。私が実際に観てきた映画やドラマでもそうゆう役どころが多い気がします。しかし、本作品は決して冷たい女性と言うわけではありませんが、冷静な大人の女性を演じているように感じました。しかし、所々で大沢たかおを思うシーンや大沢たかおの息子を思うシーンの態度や台詞には私の知っている暖かい竹内結子が表現されていると思いました。

この物語は、一つの真実に向けていくつもの層が折り重なるように同時進行し、そしてラストに結びついていきます。戦場カメラマンだった西崎優二が雪山で見た光、その義妹の有沢慶子が東京で遭遇した傷ついた男女の存在。そして首相の渡良瀬の前にあらわにされた、厳然たる事実＿＿＿その全てが螺旋のように絡み合い、そして一つの方法に向けて突き進むことになっていくのです。物語冒頭で衝撃的な場面を目の当たりにして抜け殻のようになってしまった西崎を演じたのが大沢たかおさん。当時の彼は今ほどのマッチョさはなく、しかしその瞳の奥に何かを燻ぶらせている複雑な表情を見事に演じていました。そんな彼を想い続けておりながら、恋愛には至らなかった慶子を演じていたのが竹内結子さん。週刊誌の記者というハードな世界を生きる女性を活き活きと演じていました。しかし、何といっても本作で素晴らしかったのは渡良瀬総理を演じていた藤竜也さんであると思っています。国の存亡を背負わされた背中、そして”為政者”としての判断を下していくプロセスを丹念に描いていました。その姿は「こんな総理がいたら、全力で応援したい！」と思うほどでした。大多数の人々が知らないところでこんな攻防が密かに行われているのかもしれない…そんなふうに感じさせてくれる、荒唐無稽でありながらリアルを極めた物語でした。

個人的に好きな俳優が多く出演していた映画でした。山岳が舞台となったサスペンス・アクション映画だと言うことで非常に壮大な演出になっていました。スケールが大きすぎて圧倒され、山岳という危険な場所でのアクションシーンにハラハラドキドキさせられました。現実では起こらないであろう内容だからこそ、映画の世界としてどっぷり浸り、キャラクターに同情したり感情移入することができました。この映画は全体的にシリアスなストーリーと雰囲気で包まれていましたが、そんな作品に玉木宏が出演しているということが意外でとても新鮮に感じました。かっこよさはもちろん健在で、癒されました。また、藤竜也演じる総理大臣がいい人すぎて、現実世界でもこんなキャラクターの人が総理大臣になってくれないかなと少し思ってしまいました。総理大臣役が非常に彼に合っていました。亡くなってしまったのですが、映画に映る竹内結子は美しくて見入ってしまいました。彼女の遺作となってしまいましたが、これから多くの人が見て彼女の出演してきた作品を愛していけたらいいなと心から思っています。サスペンスやアクション好きの人やスリルを味わいたいという人には特にオススメしたいです。