君の膵臓をたべたい(アニメ)の配信無料動画フル｜DVDレンタル/Dailymotion/Pandora/Miomio/9tsuよりオススメ

実写版も良いところが沢山ありますが、個人的には本作の方が原作のイメージに近くて良かったと思います。

これは恋愛映画ではないという口コミを見ましたが、これを愛でないと言ったら、愛の話なんで存在しないのではないか？と思えるくらい愛の深い話でした。

映像がキレイで桜良ちゃんがかわいい。高杉さんの声も「僕」感が出てて良かったと思います。大満足です。

切なくて泣ける物語。人生何があるかわからないので、やりたい事をしっかりとやろうと思えた作品でした。

この映画は、住野よるさんのベストセラー小説をアニメ映画化した作品です。この映画の公開前年には、北村匠海さんと浜辺美波さんの主演で実写映画が先行して公開されていて、実写化のあとにアニメ映画化される珍しいケースでしたが、それだけ人気の作品であったのだと思います。膵臓の病気で余命僅かな女子高校生桜良と、偶然そのことを知ってしまった春樹の交流を描いた青春純愛ドラマで、実写映画版を見ていたので展開はわかっていましたが、号泣してしまいました。実写版より季節の移り変わりだったり、日常の風景などがとても豊かに描かれていますし、登場人物の表情やしぐさなどもとても丁寧に描写されている印象を受けました。アニメで描かれるキャラクターにはあまり感情移入ができないのではないかと思っていましたが、ここ最近のアニメ技術の高さがよりリアル感を醸し出していて、すんなりとアニメの世界に入れました。実写版とは違う良さを感じることができました。また、描かれるストーリーでも実写版では原作にもない、12年後が描かれていましたが、このアニメ版はほぼ原作通りであったかと思います。この映画に興味を持たれた方には、ぜひ両方見てほしいと思います。2度泣けます。

作品全体のキャラクターの動きが普通のアニメっぽくなく、CGアニメのようなより人間らしい動きをしているなと思いました。桜良の明るさと僕の冷静さが対照的に綺麗に描かれていました。僕が桜良と関わっていくことで、徐々に人に興味を持っていく様子をしっかりと実感することができました。原作と違う部分もありましたが、桜良は困っている人を放っておけない強い意志をもっていました。私は行動できないなと感心しながら見ていました。桜良が病気であることを僕が知った時の春、二人でたくさん出かけるようになった夏の季節描写もとても綺麗でした。桜の並木道を桜良と僕が歩いている様子は、桜良の明るさと可愛さが桜の木に表れている感じがしました。桜良と僕が病院を抜け出して花火を見に行った時には、暗い空に映る花火が病気は怖いけど生きたいと思っている桜良を表しているように感じました。他のキャラクターたちもいろんな個性があるなと思いました。最初は気が強くて、僕とは話もできそうもないなと思っていた桜良の親友の恭子も、最後に僕から桜良の病気のことを聞いて僕と友達になることができていたのでとても嬉しかったです。僕の母親は、しっかりと息子のことを分かっているいいお母さんだなと思いました。

ある男子高校生はクラスメイトである山内桜良が綴った共病文庫を拾ったのをきっかけに仲良くなっていきます。そこには、彼女の余命が膵臓の病気で残り少ないことが描かれていました。彼女の秘密を知った彼はとても淡泊で冷たい人間だなと始めは思いました。しかし、彼には彼なりの考えがありその考え方は魅力的だと思いました。山内桜良と彼の関係はとても仲の良い様子で微笑ましく思いました。でも、いつか死んでしまうという悲しさもあり、見ていてつらいと思う部分もありました。そんな残り少ない寿命の中でどう生きるかを大切にしている彼女の様子をみてとても感動しました。彼も彼女と関わっていく中で変わっていき、お互いの存在がおおきくなっていっていることがよくわかるため、見ていてもっと二人の時間が続けば良い、続いてほしいと思えます。彼女と彼の関係は恋人ではなくてもお互いにとっては特別なもので、この二人の関係性もちょうど良いもので感動する理由であったと思いました。そして、彼女にとっての生きるということが、彼の存在が、また、彼にとって彼女の存在がどういうものなのかが｢君の膵臓を食べたい」というタイトルにすべて込められている気がして感動しました。

住野よるさん原作のアニメ映画『君の膵臓を食べたい』！しっとりとした感じで斬新なタイトルの映画です。タイトルからもわかる通り発想が面白く、少しクレイジーな登場人物という印象です。風景画や背景の景色、桜が舞い散る様子などはとてもすがすがしくて青春の雰囲気がよく出ています。ヒロインの女の子は個性的な性格で、どこか引き付けるところがかなりあります。君の膵臓を食べたいという言葉は作中で登場しますが、その意味には腑に落ちなかったことがすとんと落ちていくような感覚がします。登場人物はみんな光り輝いていて、桃源郷のような世界で美しい景色と素敵な彼女、彼氏と一緒に過ごしているような気分に浸れます。住野よるさんは有名な作家で、ほかにも『また、同じ夢を見ていた』や『よるのばけもの』などを執筆されています。劇場公開を映画館へ見に行くと住野よるさんの短編小説が一緒に配られていました。劇場版は映画館で見るとアニメーションがとても高画質で細部にまでわたる画力にははっと息をのみました。丁寧に描かれた人物の表情の機微や微妙な心境のゆれなどは、繊細なアニメであるという印象を受けます。アニメ映画が好きな人はぜひこの作品を視聴されることをおすすめします。映画『君の名は』に続くヒット作品であっただけにアニメブームを巻き起こした作品の一つでありました。

主人公である感情表現の薄い青年の、最初の桜良の不治の病を知った時の反応は、とても淡々としていて意外でした。だからこそ、その重い事実を抱えている桜良にとっては、軽く受け止めてくれた彼の事が気に入ったのかも知れません。この彼は、本の世界にいる事が一番の平和であり、両親も揃っている様なので「身近な人の死」の経験も少なく、他人との接点を持とうとしていない事から、現実世界での人間関係不足により、桜良の真実にも薄い反応になった気がしています。更に桜良の方は明るくハツラツとしているのは、病気が分かってからの時間の経過で、人間は受容して生きていく様にもなるとの事なので、落ち着いてきたからこそ「今を普通に生きる」事を大切にしようとしているのだと推察しました。そして冷たい態度の彼にくっついていく桜良には、彼のどんな内面を観ているかが少しずつ気になってきました。桜良の行動に怒って押し倒した彼を見ると、段々と感情が揺さぶられ表に出てきているなぁと感じ、桜良の影響で外の世界にも目を向けられるようになっていくのは良いと思うのですが、彼のその先には「桜良の死」という現実が待っていて、それを乗り越えられるのか心配にもなってきました。しかし、その後の桜良の展開が意外過ぎてびっくりしました。強烈な衝撃を受けたであろう彼が、ちゃんと桜良の事を受け入れ、その母親とも対峙できたのは大きな成長だと思いました。最後の出来事まで全てが、優しい気持ちで観れる作品でした。

感動した作品です。最初はすごいタイトルだなぁと思いました。タイトルからなんとなく憶測が付くと思いますが、ヒロインの山内桜良が膵臓を患っています。自分がもし病気でどこか悪くて更に寿命も短いかもしれない、などといわれたら桜みたいな行動はとれないだろうなと思いました。死ぬかもしれない病気が今のところないため想像もつきませんが、友達にも言わず毎日笑顔で学校に通うことは無理だと思います。桜良はこどもっぽいところもあるけど私から見れば強いなぁと感じる部分もありました。友達などに話してしまえば日常がなくなってしまう、なのであまり自分の病気に対して反応の薄い主人公の春樹には話した。でも春樹の前で弱音を吐いたことはほとんどありませんし、人を避けている春樹の方を心配しているようにも見えました。一度だけ春樹を怒らせてしまいましたが、何度も桜良の友達と仲良くしてあげてと語りかけていました。一方的に人の輪に入れというのではなく、促し方が上手です。でも春樹と出会って桜良は春樹にたくさんわけてもらったことがあったから、春樹が自分で思っている程、あなたはつまらない人間じゃないよと桜良なりに必死に力になろうとしたんだろうなぁなどと思いを巡らせていました。結局桜良は人の手によって死んでしまったけど、いつまでも春樹の中で生き続ける、それはただの男女の仲では無くて心を共有した友として星の王子様を例えにしたのだと思いました。心に残る作品になりました。

住野よる原作の「君の膵臓をたべたい」を読了後、最も印象に残ったのが登場人物の臨場感でした。特に、物語のキーパーソンとなる山内桜良の人柄は、とてもリアルに描かれていて、彼女の言葉や行動には確かな体温を感じました。今回の劇場アニメでは、その臨場感が踏襲されていたように思います。主人公との関わり合いで見せる微妙な表情の変化や2人の距離感や関係性が温かくも儚い絵のタッチや色味で表現され、臨場感がより洗練されていました。さらに、声優の演技もこの臨場感に大きく影響していたと思います。他人に興味のないダウナーな主人公と悲劇的な運命が待ち受けると知りながらも全力で生きる山内桜良、まさに彼らの性格にぴったりの演技であった。アニメ化や映像化では声の演出がしっくりこないこともありえますが、本作は全くそんなことはありませんでした。むしろ、彼らに声があることでキャラクターが生き生きとし、より奥行きのある物語になっていたと思います。また、アニメ独特の演出もあり、そこも本作の魅力だと思いました。特に印象的だったのは、作品内に登場するサンテグジュペリ作の「星の王子様」と絡めた演出です。この演出は優しいタッチで描かれてあり、クライマックスということもあってとても温かく少し寂しい気持ちになること間違いなしです。他にも素敵な演出が多くちりばめられているので、ぜひお気に入りのシーンをお探しになってみてはいかがでしょうか。

人を遠ざけるように振る舞い、深く関わろうとしない「僕」が、嫌々ながら強引な桜良と行動を共にすることで、二人それぞれが変わっていくストーリーに惹かれていきました。始めの「僕」の桜良に対する迷惑そうな態度には、少し嫌なヤツ感がありました。「僕」に対して我がままに振る舞う桜良には、少しイラッとさせられました。でも、桜良の誰にも言えない恐怖や悲しみがあることが描かれて、それを痛いほど知った「僕」の桜良への優しさを見て、残された時間を思うと胸が締めつけられて仕方がなかったです。桜良との時間で思い出した「僕」の本当の気持ちと、桜良の日記の言葉が後押しになって、これからも生きる「僕」には、前向きに変わり続けて欲しいです。桜良の病気のことで険悪になってしまった恭子と仲良くなって、一緒にお墓参りに行くまでに一年かかったと言っているところで、本当に「僕」は諦めなかったんだなと分かります。少しずつ彼女と和解して、仲良くなろうと大変な努力をした結果なんだろうなと思うと、さらに感動を覚えました。本当の意味で、今までの自分の殻を打ち破って変わることができたんだなと嬉しくなりました。悲しいけど、亡くなった方も、残された方にも、救いのある心が洗われるような話でした。

原作、実写などは全く観ておらず、事前情報を全く知らない状況で鑑賞しました。突然の出来事に、頭がついて行けず、放心状態になりました。その後、状況を理解しようと必死で、一旦落ち着き、その後でやっと悲しみという感情に襲われました。これが、自分の人生で身近な人、自分自身に起こったらと考えると怖くなりました。でも、こんなこと今まで人生の中で何度も何度もニュースなどで耳にしていたはずなのに、どうして今まで忘れてしまっていたんだろう。これだけ、毎日人が亡くなるニュースを見てもどこか他人事だと思っていたのだと思います。人は、いつか必ず死ぬということを改めて思い知らされ、だからこそ、「僕」のように自分の意思で選択して生きる事が大切なんだと思います。今までは、人に興味を持たず、極力人と関わりを持とうとしなかった「僕」が、自らの意思で初めて桜良に歩みよって関係を築こうとした花火のシーンはとても美しく、印象的でした。物語の中で、ハグするシーンが何度か出てきますが、どれも桜良からのものであり、彼が桜良の腰に両手も回すことは一切ありませんでした。でもその時は、手を広げた桜良に自ら近づきお互いにギュッと抱き合います。彼の中で何かが変わった瞬間でした。人は、意思や考えが変わると、行動が変わり、人生が変わるそうです。彼の中で、「人と関係を築きたい」という想いが芽生え、それが行動に表れていきます。同級生からただただ「ガムを受け取る」という些細なことも少し前の「僕」からは考えられない行動です。ガムを受け取らないと言う選択もできました。実際、初めは断りましたが、その後自分の言葉で欲しい事を伝えています。きっと、人生ってこんなことの連続なんだと思います。「自分はどうなりたいか」を人と関わりを持つ中で知っていき、自らの意思で選択していく。これが生きるということなんだろうとこの映画を見て改めて気づきました。