BS1スペシャルの見逃し無料動画配信と再放送情報6/29コロナと科学｜Youtube/Dailymotion/Pandora/Miomio/9tsuよりオススメ

まず、今回は理論疫学という数式が出てきて、理解するのがすごく難しかったのですが、アニメーションでわかりやすく説明してあって良かったです。また、理論疫学の専門家が出した推測を政治家や一般市民が受け入れるのかどうかもテーマに挙げていましたが、これは日本で南海トラフ地震がこの先起こると地震学者が予想しているのと一緒で、もし南海トラフ地震が起こらなかったら、人々は地震学者の言うことを信じないと思います。今回も理論疫学の専門家が推測したことが起きないと、人々は信じないと思うので、そこが科学を信じるのかどうかの分かれ目になると思います。人間は難しいことを理解できる人とそうでない人がいるので、問題を解決するときに理解できない人にどう説明するのかになっていくと思います。今回も私は理論疫学で出した推測をどうにか理解できるのですが、そうでない人もいると思います。そういう人は不安で仕方なく、暴動を起こしてしまうかもしれません。人々に安心感を与えるには政治家は大丈夫だと言うしかないのかなと思いました。今回は新型コロナウィルスの終息が2022年までかかるだろうと予測していましたが、その間に私たちが何が出来るのかを考えた方が良いと思いました。

新型コロナウイルスでデータを活用して、感染拡大を防ぐというテーマのときは、ほとんど絡んでいると思われる慶応大学の宮田裕章教授は、今日もお洒落だなと思いました。いつものグレイヘアに、黒で大きな柄が入ったTシャツに黒のジャケット羽織って、足元は真っ赤なスニーカーといういでたちで、これが着こなせる人はそんなに多くはないと思いました。そして、この宮田裕章教授が言っていたように、新型コロナウイルスについては、アメリカやヨーロッパ諸国は、最初はかなり楽観的な見方をしていて、おそらく中国や韓国、日本などアジアの国で流行する感染症という程度の認識だっただろうと思います。また、致死率がそこまで高くないことも、楽観視させた要因の一つだと思いました。ですが、イタリアを発端に一度、ヨーロッパで感染が拡がると一気に世界で拡大していき、その頃に発表されたイギリスの“リポート９”は、そのレポートに報告されていたことが次々と目の前で起きていくような事態になったため、非常に大きなインパクトを与えたという説明は、まさにその通りだと思いました。（おそらく自分の国は大丈夫だろう…）という根拠のない考えが働いていた様子を見ると、「正常性バイアス」という言葉が頭に浮かびました。今は、多くの国で、経済活動を優先させる動きが強まっていますが、新型コロナウイルスについては、早期に感染を抑え込みに成功したと言われていた韓国でも直近２カ月で2000人が新たに感染しているので、第１波がおさまらないうちに、また新たなピークがくるのではないかと恐怖を感じました。

新型コロナと科学。経済を守る、人命を守る、両立の難しさを感じさせる番組です。理論疫学、ウイルスを封鎖する為の世界でおこなわれた対策、ロックダウン、世界の政治家の楽観的な姿勢に対し、科学者達の危機感を示す見解、政治が初めから楽観的な姿勢でなく科学者の見解をふまえた姿勢をとっていたらイタリアなとの感染者の急増は少しでも防げたかも知れません。科学者はロックダウンありきで対策を検討、イギリス、アメリカなどはこの科学者達の見解で自粛を要請、科学の根拠リポート9が世界を動かしたと思います。国を動かすには、科学と数値が必要だと思いましたが、数値が無いと国は動かないというのは国、政治に物足りなさも感じます。経済優先の政策が国にはあるからでしょうか。理論疫学の感染予測の数式は私にはわかりませんが、出た結果をどのように受け止めて、行動するかが大切だと思います。科学と政治の役割分担の難しさも感じます。最終的には科学と経済の問題があると思います。経済の落ち込みに対してのリポート9への批判も、経済と科学のバランスの難しさも感じます。経済の落ち込んだ国はリポート9への責任転嫁にも思えます。実行再生産数に取り組むドイツの新な試み、科学者は情報を公開し、政治はこの情報から政治を取り組むタッグを組む必要があります。また、国民、県民にこの数値を理解し納得してもらう必要もあります。また、経済だけでなく教育にも必要です。
新型コロナにた対する覚悟も必要です。科学と経済、科学と政治の共存は難しいと感じました。集団免疫の話に行動制限にあと２年かかる話は恐ろしさも感じました。国の政策よりも個人個人の生活様式の変化も必要だと思います。日本の抗体保有率が少ない事の先々の恐怖も感じます。科学への信頼、科学と市民の関係の重要性を感じましたが、市民が科学を理解する事は難しいとも思いました。