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ヒューマンドラマ

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ブルーハーツが聴こえる(映画)の内容

映画『ブルーハーツが聴こえる』は、2016年2月に公開されました。

ロックバンド・THE BLUE HEARTS(ブルーハーツ)の楽曲をテーマとした6作品によって構成されたオムニバス形式の映画となっております。監督は、『荒川アンダー ザ ブリッジ』の飯塚健さん、『イノセントワールド』の下山天さん、『惡の華』の井口昇さん、『呪怨』のさん、『悪人』の李 相日さん、そして工藤伸一さんと気鋭の六人が集まりました。

出演者は尾野真千子さん、市原隼人さん、高橋メアリージュンさん、斎藤工さん、要潤さん、優香さん、内川蓮生さん、新井浩文さん、永瀬正敏さん、水原希子さん、豊川悦司さん、小池栄子さん、三浦貴大さんと豪華な面子が揃い、それぞれの作品の良さを120%引き出しております。

観てる人それぞれの好みで評価が分かれると思いますが、個人的には「ジョウネツのバラ」が良かったです。もちろん曲が好きなのも一因です。永瀬正敏さんと水原希子さん、二人だけの無言劇は見事で素晴らしかった。

名曲をモチーフにしたオムニバス作品で、6作品の短編で各作品とも監督の世界観がよく表現されていてとても良かったです。私は尾野真千子さんの出演作品が良かったかな。

市原隼人さんが出演の人にやさしくが思った以上のアクションものでした。CGを一切使わずに特撮にしているのが好印象です。

ブルーハーツを知らないで生きてきた私と、ブルーハーツをこよなく愛する夫。こんな作品があることを知って、珍しく一緒に映画作品を観ました。凄く豪華キャストでビックリしましたが、永瀬正敏さん主演の作品は一番惹きつけられました。

あらすじ

ハンマー(48億のブルース)

付き合って5年、同棲して3年にもなる彼氏の浮気現場を目撃してしまった後藤一希(尾野真千子)はさえないアラサー女子。この日は職場の家具店でも大荒れでした。

しかし、彼を責めることもできず、彼女は自分自身に対して苛立ちを覚え、決着をつけることを決意します。

人にやさしく

近未来の世界。大勢の囚人を乗せた護送船は刑務所惑星に向かっている最中に流星群に巻き込まれ衝突します。なんとか逃げ出しましたが、真っ暗な宇宙を彷徨い看守と囚人もパニックになります。

そんな中、凶悪犯の一人が女を襲います。すると、助けに動いた一人の男(市原隼人)がいました。彼のヒューマノイドと呼ばれるロボットだったのです。

ラブレター

脚本家の大輔(斎藤工)は、自宅を掃除した際に出てきたブルーハーツの「ラブレター」をきっかけに、自らの高校時代を思い出して書いていました。

すると高校時代へタイムスリップしてしまい、片思いをしていた美少女・彩乃(山本舞香)に再会した大輔は彼女の運命を変えようとします。

少年の詩

1980年代のとある団地。小学生の健(内川蓮生)は母・ユウコ(優香)の代わりに家事もこなす、どこか憂いを帯びた男の子でした。そんな二人はクリスマスの日の大喧嘩をし、一人で誕生日を迎えようとしています。

そんな彼の元にクリスマスプレゼントが届き、同封のカードを目にした健は走り出します…。

ジョウネツノバラ

最愛の女性を亡くしてしまい、狂おしいほどの喪失感にとらわれた男(永瀬正敏)。葬式の席に着いていた男は、棺の中にいる彼女を起こすように叩いたりしていましたが、もちろん目は覚ましません。

そこで男は、彼女の亡骸を車いすの乗せて攫って行きました…。

1001のバイオリン

福島の原子力発電所で働いていた作業員の達也(豊川悦司)は、3.11の悲劇によって福島を離れます。家族が東京での新しい生活に慣れていく中で、達也だけは受け入れない毎日を過ごしてました。

そんなある日、同じ原子力発電所で働いていた後輩の安男(三浦貴大)が達也の元へ訪ねてきます。福島に残された飼い犬を連れ戻しにいくため、二人は福島に行くことを決意します。

見どころ

気鋭監督からのオマージュ

1985年に結成され1995年に解散した伝説のバンド・ブルーハーツ。2015年の結成30周年を記念に、彼らの音楽に衝撃を受けた六人の気鋭監督によって制作されたオムニバス映画。

監督それぞれが思い入れのある楽曲「ハンマー(48億のブルース」)」「人にやさしく」「ラブレター」「少年の詩」「情熱の薔薇」「1001のバイオリン」を自由な解釈で映像化し、全力でオマージュを捧げました。

その作品も短編とは思えない見応えのある作品となっております。

根強い人気を証明

本作の製作は2年前に着手されましたが、資金面が思うようにいかず諦めかけていました。しかし、クラウドファンディングを試みたところ、あっという間に資金が集まり全国映画公開が実現いたしました。

そんな本作で最も注目してほしいのがエンドロール。ブルーハーツの名曲「青空」とともに青空が映し出され、クラウドファンディングに協力しえくれたファンの名前が流れます。

どこまでも続き、中々途切れない名前の数々。伝説のバンドだと証明した場面になります。

スタッフ

ハンマー(48億のブルース)

監督・脚本:飯塚健
製作:三宅はるえ / 平木美和
撮影:山崎裕典
編集:飯塚健 / 高池徹
音楽:海田庄吾
主題歌:ハンマー(48億のブルース)

人にやさしく

監督・撮影・編集:下山天
脚本:下山天 / 鈴木しげき
製作:服巻泰三
音楽:吉川清之
主題歌:人にやさしく

ラブレター

監督・脚本:井口昇
製作:福井真奈
撮影:長野泰隆(J.S.C)
編集:和田剛 / 松本翔太
音楽:福田裕彦
主題歌:ラブレター

少年の詩

監督:清水崇
脚本:清水崇 / 石川健太
撮影:ふじもと光明
編集:浦崎恭平
主題歌:少年の詩

ジョウネツノバラ

監督:工藤伸一
脚本:永瀬正敏
製作:池田仁
撮影:山田真也
編集:及川勝仁
主題歌:情熱の薔薇

1001のバイオリン

監督:李相日
脚本:小嶋健作
製作:佐藤満 / 高橋潤
撮影:大塚亮
編集:今井剛
音楽:伊藤ゴロー
主題歌:1001のバイオリン

キャスト

ハンマー(48億のブルース)

後藤一希:尾野真千子
アンティークショップに務める28歳の女性。

久保力:角田晃広
ポケットに駄菓子を入れている変わった一希の同僚。

佐野結:萩原みのり
相川奏:伊藤沙莉
東大希望ではあるが、D判定とE判定の女子高生たち。

人にやさしく

男:市原隼人
ヒューマノイドと呼ばれるロボット。

女:高橋メアリージュン
死に対して楽観的な女。

弟:浅利陽介
兄:加藤雅也
凶悪犯の兄弟。

看守:瀧内公美

老紳士:西村雅彦

ラブレター

池野大輔:斎藤工
脚本家。自宅の清掃中に出てきたブルーハーツの「ラブレター」をきっかけに高校時代を思いだす。

吉田彩乃:山本舞香
学生時代に大輔が憧れを抱いていた、自分を「ボク」と呼ぶロック少女。

小松純太:要潤
大輔と中学時代からの付き合いで、今は同居している。

少年の詩

石川ユウコ:優香
とある団地に息子の健と暮らすシングルマザー。

石川健:内川蓮生
ユウコの息子で母子家庭で育つ。どことなく切なさをにじませる少年。

永野昭司:新井浩文
ユウコの職場の上司。

ジョウネツノバラ

男:永瀬正敏
恋人を亡くした男。

恋人:水原希子

1001のバイオリン

秋山達也:豊川悦司
福島の原子力発電所で働いていた元作業員。

安男:三浦貴大
達也と同じ原発工場で働いていた後輩。

秋山絵里子:小池栄子
秋山杏奈:石井杏奈
秋山圭吾:荒木飛羽
達也の家族。

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ブルーハーツが聴こえる(映画)の感想

30代女性
30代女性

CDを聴き返したくなる映画です。ブルーハーツの曲を聴いていた頃を思い出しながらその当時の思い出もよみがえってきました。30分ほどの作品で監督の異なる6本だての構成という点もとても新鮮でした。それぞれの曲に合わせたテーマで制作されている短編映画で長めのミュージックビデオのような感覚でとても面白かったです。それぞれの監督の曲に対する解釈も自分では考えもしなかった視点のものが多くその点が特に驚きや発見に感じ、面白く感じました。『ハンマー(48億のブルース)』『人にやさしく』『ラブレター』『少年の詩』『ジョウネツノバラ』『1001のバイオリン』がそれぞれの作品の山場で流れてきて作品に引き込まれ、気持ちが盛り上がりますよ。ブルーハーツを聴いたことがない人、あまり知っている曲が無い方でも楽しめる内容となっていますので気になったらぜひチャレンジして欲しいです!見た後はその曲や、他のブルーハーツの楽曲も聴きたくなるのでは無いでしょうか。『ブルーハーツが聴こえる』は異なる監督のオムニバス作品をお得に楽しみたい方、そしてブルーハーツファン、音楽と映画が好きなら見て損はない作品だと思いますよ。できれば大音量の環境で楽しんで欲しいです!!

20代男性
20代男性

映画「ブルーハーツが聴こえる」はブルーハーツのヒット曲をモチーフとした短編の映画が6本組み込まれて1つの映画となっている作品です。ブルーハーツのファンの方は曲を聴くことができるので楽しめると思いますし、そうでない方も曲を聞いたことはあると思うので、ストーリーとともにブルーハーツのことや曲のことをより深く知ることができるので楽しめると思います。映画に含まれる6本の短編映画にはそれぞれ物語があるので、一つ一つ違う作品を見ることができます。1本の映画で様々なストーリーの映画を楽しむことができるので、お得感があります。また、どれが自分の好みの作品だったのかを誰かと話したり、自分で振り返ってみることで、映画を見ている最中だけではなく、映画を見た後も楽しむことができます。ストーリーには喜怒哀楽がしっかりと表現されていますし、手にしたものや失ったものも表現されているので、曲に合わせて教えてもらえます。有名な役者が出演しているとだけあって、違和感なくストーリーに入り込めましたし、映画を全体を見ることができました。全体を通してストーリーも良くて感動することができましたが、ブルーハーツ好きとしては、やはり劇中で流れる曲が最高に良かったなと思います。

30代女性
30代女性

日本のロックバンドを代表するブルーハーツの名曲になぞらえて制作された描写が、ショートストーリー形式になっていて物語がとてもわかりやすい作品です。どの話にもブルーハーツの歌がマッチしていて、切ないストーリーもあればいろいろと考えさせられるストーリーもあり、オムニバスの短編小説を読んでいるような気分で観ることができました。最初の「ハンマー」という話では、浮気されてるのにもかかわらず、そんな男に朝食作ってしまうダメ女っぷりを尾野真千子さんが見事に演じきっていたのが印象的でした。そんな主人公が周りの人たちのおかげで段々と前向きな気持ちに変わっていくのが観ていてスカッとしました。また、「ラブレター」という話では、彩乃の悲しい過去を幸福に変えたいという主人公の願いが起こしたタイムスリップと、書き換えられた過去が漫画のような展開になっていて斬新で面白かったです。主人公が中学時代から比べてはるかに痩せた理由が、思い描いた想像とは違って悲しいものであったことが少し切なかったです。願いはかなうが、代償も大きかったことに戸惑う主人公にかけた彩乃の言葉がとても優しく心温まるもので、胸にジーンと響きました。良い出会いをした主人公の今後の未来に”幸あれ!”と願いたくなるような素敵な物語は必見です。

40代女性
40代女性

ブルーハーツ世代なら必ずチェックしているであろう映画。この映画は、上映が出来なくなりそうだったとかレビューは酷評ばかりと問題作扱いを受けていました。私も、ブルーハーツ世代でブルーハーツを聞いて音楽に興味を持ったのでいつかは観たいなとは思っていました。地元には映画館がないのですが、少し車を出しても上映される映画館がなくて仕方なくDVDで観ました。ブルーハーツのヒット曲をオムニバス形式の短編映画なのですが、再生して度肝を抜かれました。俳優陣は豪華ですし、歌の世界観を表すのが困難であろう曲もあるのに歌の背景までもが再現されているようで感動しました。短編映画は、物足りない気持ちになりそうですがこのブルーハーツが聴こえるは映画が見終わってもブルーハーツの歌が聴こえてくるし、余韻にたっぷり浸ることもできました。確かにブルーハーツのデビューした時代を知らない世代には「なんじゃこりゃ」となるのも納得ですが、骨の髄までファンの人は感動で泣けてきます。真っ直ぐな心を真っすぐな言葉で、曲に乗せて伝えてくれるメッセージは心にじんわりと沁みて来てどこか温かい気持ちにもなれます。クスッと笑えるのもあるので好きな短編だけをリピートするのも良し。私は3回フルで再生しましたけどね。

 

まとめ

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本ページの情報は2021年2月時点のものです。
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