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百日紅～Miss HOKUSAI～(アニメ映画)の内容

映画『百日紅～Miss HOKUSAI～』は、2015年5月に公開されました。

江戸風俗研究家でもある漫画家・杉浦日向子さんによって、1983年から1987年まで『漫画サンデー』にて連載された同名漫画を原作に、映画『クレヨンしんちゃん』シリーズの作品を何本か手掛けてきた原恵一さんが監督を務めて製作されました。

本作は、江戸時代を舞台に葛飾北斎と、娘のお栄により喜怒哀楽あふれる時を駆け巡る“爽快”浮世エンターテインメント作品となっており、声優はお栄役を杏さん、葛飾北斎役を松重 豊さんが演じました。

ほかに、濱田 岳さん、高良健吾さん、美保 純さん、筒井道隆さん、麻生久美子さん、藤原啓治さん、立川談春さんなどが出演しております。

あらすじ

文化11年の江戸。女浮世絵師・お栄は、浮世絵師として名高かった父であり師匠でもある葛飾北斎と居候の善次郎、そして犬とともに暮らしていました。雑然とした家に集う仲間たちと騒いだり、離れて暮らす盲目の妹・お猶と出かけたりしながら、江戸の四季を謳歌しています。

そんなある日、吉原の遊郭にいる遊女・小夜衣にまつわる噂話を耳にした北斎たちは、その真偽を確かめるべく吉原へと向かいます。そこへお栄もともに訪れたのですが、それには訳があったのです。

彼女は父・北斎譲りの浮世絵の才能をもっていたが、斡旋業者である萬字堂から画に色気がないと一蹴されてしまい、自分の芸の肥やしになるのでは？という期待を抱いてやってきたのですが…。

見どころ

お栄の生き様

葛飾北斎の娘・お栄を題材にしたアニメーション作品。彼女の声を担当しているのは、渡辺謙さんの娘にして数々のヒット作に出演している杏さん。

お栄の気風の良いサバサバとした雰囲気、誰にも臆することなく、分け隔てなく話しかける自然体の姿は、まさに杏さんそのものでした。

また自然体であるがゆえに、ただ描きたいものを描くという博打打ちの様な生活は観る者を圧倒させてくれます。そんな彼女のその生き様に注目です。

葛飾北斎という人物

ほとんどの方が聞いたことがある“葛飾北斎”という名前。しかし、どんな性格の人であり、どんな人生を送って来たかまでは、知らない人が大半でしょう。

本作で語られる葛飾北斎は、意外にもロックな生き様を見せてくれており、声優の松重豊さんの声が、さらに魅力を増してくれます。世界が認めた天才・葛飾北斎の生き様にも注目です！

江戸時代にロック

本作は、家族・画家の仲間たちとの交流。色恋沙汰などなど、バラエティに富んだエピソードが沢山盛り込まれております。なので、飽きたり中だるみすることなく最後まで楽しく観られる作品になっています。

また、音楽も江戸時代という背景に対してロックを多用したところがポイント。主人公であるお栄や北斎が“骨太系”なので、このロックが見事に刺さります。

主題歌を担当した椎名林檎さんの『最果てが見たい』もロック。曲そのものはもちろん、楽曲と映画が素晴らしいほどマッチしているので、こちらにも注目です。

スタッフ

原作：杉浦日向子「百日紅」
監督：原恵一
脚本：丸尾みほ
キャラクターデザイン：板津匡覧
編集：西山茂
音楽：富貴晴美 / 辻陽
主題歌：椎名林檎「最果てが見たい」

キャスト

お栄：杏
23歳の浮世絵師。父であり師匠でもある葛飾北斎と善次郎、犬と長屋で暮らす。

鉄蔵（葛飾北斎）：松重豊
画を描くこと以外は興味がない天才浮世絵師。

池田善次郎（渓斎英泉）：濱田岳
北斎の家に勝手に住みついた絵師。お調子者で部類の女好き。

歌川国直：高良健吾
歌川門下ながら北斎を尊敬している。

こと：美保純
離れて暮らしているお栄、お猶の母で北斎の後妻。

お猶：清水詩音
北斎の末娘で、お栄の妹。生まれつきの盲目。

岩窪初五郎（魚屋北渓）：筒井道隆
北斎の弟子。魚屋を営んでいたので、画号を魚屋（ととや）と名乗っている。

小夜衣：麻生久美子
お栄が描きに行った花魁。

萬字堂：立川談春
北斎に仕事の斡旋をしに来る出入りの地元問屋。

吉弥：入野自由

茶屋の子供：矢島晶子

遣いの武士、放し鳥売り：藤原啓治

百日紅～Miss HOKUSAI～(アニメ映画)の感想

まとめ