RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ(映画)の配信無料動画フル｜DVDレンタル/Dailymotion/Pandora/Miomio/9tsuよりオススメ

奥さんの言い分だけが全て正しい訳ではなく、旦那の方の言い分もとても良いことを言っていたのが凄く良かったです。

長い間一緒にいる関係性だと、つい思いやりにかけてしまう時もあるかと思います。そんな方々が見て気付ける作品になっていると思いました。

ゆっくりとした時間が流れていく。主題歌の松任谷由実さんの歌も落ち着ける音楽で良かった。

いくつになっても変わることが出来て、幸せを感じることも出来る。また、いつからでも再スタートが出来る。そんな素敵なお話しでした。

地方鉄道で働く人々を描いたRAIlLWAYSシリーズの２作目です。今回は、富山地方が舞台で、美しい風景や詳細な電車の映像が楽しめます。主演の三浦友和さんと余貴美子さんが定年を間近に控えた夫婦の役ですが、とてもいい演技をされています。特に、夫の意に反して看護師に再就職する余さんの演技は素晴らしかったです。自分の意志で自分の未来を決めていくことの美しさを自然な形で表していました。三浦さんも最初は反対し、離婚にまで発展し苦悩します。仕事一筋であまり家庭を省みなかった結果の切なさを上手い演技で表現されていました。そんな三浦さんの考えを覆す事件として列車停止事故が起こります。その列車に余さんが担当するご老人が乗っていて、様態が悪化してしまいます。そこに駆けつけて懸命に看護する余さんの姿を見て妻の決意の強さと仕事の重要さを感じ取っていきます。この時の三浦さんの表情の変化が見所です。妻を本当に理解できたという喜びの表情にも思えました。救急車に向かって敬礼をする場面はジーンときました。そして、妻に電話で、何故再就職したのかを誤解していたことを謝るシーンも感動的でした。その結果、乗り気でなかった再雇用を希望し、自分も運転士としてのの第２の人生を歩んでいく姿が映し出されたラストシーンも印象的でした。

この映画に出てくる徹と佐和子の夫婦に起こる話は、現実の世界ではよくある話なのかもしれない。夫の徹は定年退職をしたら、夫婦でゆっくりと日々を過ごして行きたい、妻の佐和子は再就職をして、もう一度社会に出たい。けれど、長く連れ添った夫婦だからこそ、お互いを理解し合っている、それぞれの考えを尊重してくれるだろうという思い込みから、逆にお互いの想いがすれ違ってしまう。定年を迎えて仕事を終える夫と、これから仕事を始めようとする妻。妥協点はどこにあるのだろうと思いながら、映画を見てしまう。この映画は夫婦の姿を描くだけではなく、北アルプスの立山連峰の雄大な姿や富山の風景も描かれており、その中を走る電車で運転手として勤務をしてきた徹が少し羨ましく思える。そして終盤で、お互いがお互いの職務に真剣に向き合う姿を見て、理解し合うシーンは、胸が熱くなる。そのシーンは、何十年も寄り添った夫婦という設定だからこそ、生きているのだろうと思う。そして三浦友和と余貴美子の二人であるから、演じられたシーンなのかもしれない。この映画を見た後、富山にも行ってみたくなったが、誰か大切な人と電車に乗って旅に出たくなる、そんな映画だ。

定年を目の前にした運転士の徹（三浦友和）とその妻で専業主婦の佐和子（余貴美子）の夫婦の物語です。仕事一筋だった徹を陰で支え続けてきた佐和子は夫の定年を機に看護師の仕事に復帰をしようと思い行動しています。一方で徹は定年後は妻と一緒に楽しみたいと考えていて、そこからすれ違いが生じます。徹はほんとうに昭和のお父さんという性格です。堅物で、話し上手ではありません。口論の末、佐和子は家を出てしまいます。現実でもよくある話なのではと思いました。夫の定年後に自分の仕事をどうするか、どうしたいかという話をしていくことは大事だなと思います。夫婦の雰囲気は重苦しいですが、他のキャスト、例えば、徹が担当することになった新人運転士役の小田（中尾明慶）などの癒しキャラも登場し、映画全体の雰囲気は和やかです。娘役の小池栄子さんの演技もよいです。「お母さんをなんで応援してあげないの」と徹にしっかりものを言うことができます。ストーリーが進むなかでなぜ佐和子が看護師の仕事に思い入れをもっているかということも分かってきます。同じ女性として、やはり佐和子に共感する点が多かったです。誰にもくる、定年という再出発について、その後の人生について考えさせられる映画でした。