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ヒューマンドラマ

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男たちの大和(映画)の内容

映画『男たちの大和/YAMATO』は、2005年12月に公開されました。

原作は、プロデューサーを務めた角川春樹さんの実姉でノンフィクション作家の辺見じゅんさんの「決定版 男たちの大和」で、1945年、東シナ海沖に沈没した伝説の戦艦大和の生存者や遺族などに取材をして書かれた著書です。

監督は、1988年の日中合作の超大作「敦煌」で第12回日本アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞を受賞した佐藤純彌さん。菊水作戦における戦艦大和の乗組員の生き様を描いた作品です。

出演は、反町隆史さん、中村獅童さん、松山ケンイチさん、渡哲也さん、鈴木京香さんなど豪華キャストが顔を揃えます。

 

松ケン演じる年少兵の目線を通して戦争の悲惨さを描いているところが本作の良さ。

死ぬとわかっているのに、船に乗って戦地に行く気持ちがどういったものだったのか…。戦争へ向かう息子や夫との別れのシーンは見ていて涙が止まらなかった。

沈没する最後の決戦では、残虐なまでに血飛沫が舞い、臨場感たっぷりに戦争の恐怖を感じ涙しました。白石加代子さん、余貴美子さん、蒼井優さんの演技が素晴らしかった。

あまり戦争映画は好んで見ませんが、この映画だけは見てみようと思い鑑賞し考えさせられました。国の指令を受け戦い、一時、家に戻り、母に必ず帰って来て欲しいと泣かれ、生きて帰りたくても口にできない兵士たち。
海軍と家族の気持ちの描写に心打たれます。

あらすじ

2005年4月上旬、大和沈没の日直前に、鹿児島の枕崎漁港の漁協に内田真貴子(鈴木京香)が訪れ、大和が沈没した地点へ連れて行って欲しいと頼み回ります。漁協の漁師の中にいた、水上特攻時に大和の乗組員として乗艦していた神尾克己(仲代達矢)は、一旦頼みを断りますが、真貴子が上官の内田二曹の娘で、内田の遺言で、大和沈没地点に散骨して欲しいと言っていたことを聞きます。

神尾にとって、内田二曹は戦時中の大恩人であることから、神尾の船に唯一の乗組員・前園敦(池松壮亮)と真貴子を乗せ、大和の沈没地点へ出航します。そして、ずっと話さなかった内田の話を真貴子に語り始めます。

戦時中の回想として、戦艦大和が戦艦武蔵などとフィリピン・レイテ島付近のレイテ沖海戦に参戦し、武蔵など多数の艦艇を撃沈される最悪の展開から開始され、その後、護衛機なしで特攻を行うよう軍令部などから無謀な命令が出て、大和が沖縄での特攻戦に向かう途中でアメリカ軍に撃沈されます。

見どころ

巨大な大和

本作は、終戦60周年を記念して制作され、広島県尾道市に総工費約6億円をかけ、大和の全長263メートルのうち艦首から艦橋付近までの190メートルが原寸大で再現された戦艦大和で撮影を行いました。総工費の一部は角川さんが私財を投じているそうです。

劇中での引きの映像で、巨大な甲板の上を人が歩くシーンなどだと、人間が小さく見えて、より大和の巨大さが良くわかります。

おはぎで号泣

大和とともに戦場である沖縄へ往く息子に母親が自分で作ったおはぎを食べさせるシーンは、胸が締め付けられ、涙してしまう名シーンです。母親の美味しいものを食べさせてあげたいという気持ちに号泣してしまう人が続出したようです。ちなみに、この母親役は、高畑淳子さんで、息子役は崎本大海さんです。

スタッフ

原作: 辺見じゅん「決定版 男たちの大和」
監督・脚本: 佐藤純彌
製作者: 角川春樹
音楽: 久石譲
主題歌: 長渕剛 「CLOSE YOUR EYES」「YAMATO」

キャスト

内田真貴子:鈴木京香
内田二曹の養女で、大和沈没地点に亡くなった内田の散骨を神尾に頼む。

前園敦:池松壮亮
明日香丸船員真貴子と神尾とともに大和沈没地点へ行く。

組合長:井川比佐志
枕崎市漁業協同組合組合長。

神尾克己(現在):仲代達矢
明日香丸船長。真貴子を大和沈没地点へ連れて行く。

神尾克己(大戦中):松山ケンイチ
海軍特別年少兵。戦艦大和の乗組員として派遣された。

森脇庄八:反町隆史
海軍二等主計兵曹。神尾の上司。命がけで神尾を救う。

内田守:中村獅童(晩年の遺言ナレーション)
海軍二等兵曹。神尾の上司。真貴子の父親。

伊達俊夫:渡辺大
海軍特別年少兵。年少兵のリーダー格。

西哲也:内野謙太
海軍特別年少兵。絵が得意で心優しい少年。

常田澄夫:崎本大海
海軍特別年少兵。レイテ沖海戦で兄の玉木水平長を失い、仇を討つため大和で戦う。

玉木水兵長:平山広行
レイテ沖海戦で命を落とした。常田澄夫は養子に出した弟。

児島義晴:橋爪遼
海軍特別年少兵。レイテ沖海戦を経験し戦争の現実を知る。

唐木正雄:山田純大
海軍二等兵曹。妻と赤ん坊がいる。

伸江:みれいゆ
唐木の妻。

川添:高知東生
海軍二等兵曹。

大森班長:森宮隆
第二十一分隊医務科。

町村:金児憲史
海軍一等兵曹。

臼淵磐:長嶋一茂
海軍大尉。

野崎妙子:蒼井優
神尾の同級生。

玉木ツネ:高畑淳子
常田の実母。息子におはぎを渡す。

サヨ:余貴美子
西の母親。息子の死を受け入れられない。

森下信衛:勝野洋
大和第4代艦長・第二艦隊参謀長・海軍少将。

能村次郎:野崎海太郎
戦艦大和副長・海軍大佐。

茂木史朗:高岡建治
大和航海長・海軍中佐。

小滝久雄:春田純一
第二十一駆逐隊司令・海軍大佐。

古村啓蔵:本田博太郎
第二水雷戦隊司令官・海軍少将。

文子:寺島しのぶ
呉の芸者。

スエ:白石加代子
神尾の母親。

有賀幸作:奥田瑛二
大和第5代艦長・海軍大佐。

草鹿龍之介:林隆三
連合艦隊参謀長・海軍中将。

伊藤整一:渡哲也
第二艦隊司令長官・海軍中将。

ナレーション:渡辺宜嗣(テレビ朝日アナウンサー)

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男たちの大和(映画)の感想

 

30代男性

普段はあまり戦争物の映画などは見ないのですが、長渕さんの主題歌とCMのインパクトが大きく見てみることにしたのですがかなりの傑作でした。当時の日本は実力以上の結果を残していたので自分たちの本来の実力を大きく勘違いしていたのだな~と痛感しました。歴史の教科書などでは一瞬出てくる程度の出来事にピックアップするとここまで多くの人が犠牲になりその遺族たちが今も残されていることを考えると改めて戦争の恐ろしさを痛感しました。当時最強を誇っていた戦艦大和!戦争にそれほど詳しくない人でも一度は名前を聞いたことがあるほどの知名度です、その戦艦の再現度が素晴らしくCG技術の発展や大掛かりなセットでの撮影などこの映画にかける制作側の大和魂を感じることが出来ました。また主演の反町隆史や中村獅童などを筆頭に同時若手だった松山ケンイチなど豪華すぎる俳優陣による熱い演技にも注目です。戦後60年を記念して作られたこの作品、戦争を知らない我々のような世代がどんどんと増え、戦争への恐怖や現実感がなくなっていく一方ですが、こういった作品を作り続けそれぞれが考え行動していくことが今後の日本の平和へと繋がるのではないかと感じました。

20代男性

当時、不沈艦大和と呼ばれ、若い人たちはその巨大な船に見せられるシーンがかっこいいです。戦艦好きにはたまらない作品です。戦争の中、敵がいるとわかっていながらも沖縄戦の援護に向かい、敵軍の飛行機との戦闘になり、最後は攻撃を受け沈んでしまう。その戦闘シーンや爆発のシーンが迫力があり、感動します。海の男として戦う人たちの姿も勇ましく表現されていて感動するポイントです。特に最後まで諦めず戦う姿、生きのびようとする人、様々な人間模様が描れていることにも感動しました。その船に乗り込む者を見送る家族の思いを考えると涙なしでは見れないです。当時、戦艦大和に乗り込み戦った人を家族はこんな感じで見送ったのかなと思うと自然と涙を流してしまいました。そのシーンもこの映画のみどころだと思います。戦争の時代、死と向き合うことは必ずあったはずですから、愛する人のため、家族のために生きて帰ると誓い、戦場で亡くなった人もきっといただろうなと思いました。また愛する人の死を知った家族の悔しさや怒り、寂しさを演出しているシーンもあります。そこも非常に心をうたれるシーンです。お国のために勇ましく戦う。家族のために死にたくないという思いを抱きながらも口にできなかった時代を生きた人たちを描いた素晴らしい作品だと思います。

 

30代男性

戦艦大和の栄光と悲劇を、船の側じゃなく乗組員の側から描かれていて当時の雰囲気が伝わってきます。登場人物それぞれが国もとに家族や心残りがありながら艦上での絆に結ばれて生き生きとしている様子はタイムスリップしたような気分になります。最初に現代のシーンから始まり、回想形式なのでストーリーがネタバレになってしまうのが欠点と思ってしまいましたが、映画が進んでいくと逆にどういういきさつで生き延びた人と命を落とした人が分かれたのかという興味に変わっていく演出が流石だと思いました。CGと実物大セットを駆使した艦内のシーンはリアルで、大和全体で見れば小さい高射砲だけでも大きく重量感が見えて迫力があります。戦闘シーンで艦内がだんだん汚れたりほこりにまみれたり、弾が金属に当たる音などもすごいです。俯瞰で大和を見下ろしたCGはたくさん見たことがありますが、搭乗員の側から見上げる形で大和の主砲や艦橋を描いた映画は少ないのでそれも感情移入に一役買っています。最初の段階ではそれぞれ、大和は浮沈艦で乗艦できて光栄な気持ちを表していましたがだんだんと悲壮感が漂っていく様子の心理描写もなかなか細かく、胸が締め付けられました。単純な戦争映画にとどまらない人間ドラマでおすすめの映画です。

 

50代女性

不沈艦と呼ばれていた大和に搭乗している人々が、どれほど大和に対して熱い思いや誇りを抱いていたかが映画を見て伝わって来ました。冒頭に仲代さん演じる老漁師が内田と言う女性に頼まれて大和の沈んだ場所に船を出すシーンから始まりますが、この女性の父親と仲代さん演じる神尾の関係が回想という形で描かれておりその内容に言葉もなく映画から目を離せなくなりました。大和の乗組員たちが家族のために命をかけて戦っているシーンは無条件に敬意を表したくなくなりました。今の時代には、国のために自分の命をかけるということはありえないことだが、実際にこの時代の人のこういった尊い犠牲があったからこそ今の平和があることを映画を見てあらためて感じました。大和が勝ち目のないことが分かっているのに沖縄に向かわされている姿が戦争の残酷さを感じました。多くの犠牲の上に今の日本があることを忘れてはいけないことを教えてくれます。反町さんが出演していましたが、この映画を見て彼の目力の強さを感じました。反町さんが若い兵士に向ける視線がとても良かったと思います。戦争の悲劇を十分に今の人に伝えてくれる内容になっていたと思います。平和の有難さを感じることが出来ました。

50代男性

これまでの海軍物は上層部の視点から見られていたが、本作品では炊事兵(食事を作る係)の視点から描かれる。戦争が仕事の軍隊においては、炊事兵などは傍流中の傍流で軍艦は戦船(いくさぶね)だから、やはり花形は兵器を扱う鉄砲屋、ついで船を扱う航海とか通信兵、さらに下がって機関(ボイラーや電機などを扱う)そして、食事係なんぞは下の下。昔のざれ歌の一つに、「輜重(輸送専門部隊)炊事が兵隊ならば、蝶々トンボも鳥のうち♪」(今は完全に米式)これは現在でもお隣の国大韓民国では残っているらしく、どの兵科(どんな武器を扱うか)に配属されるかは、かなり企業の採用に響くらしい。かつてデモに参加し政府から反体制派と睨(にら)まれた者は、徴兵で砲兵とか炊事係に廻されるとの話(経験者韓国人談)。今回も海上自衛隊の帝国海軍の実情を知るものが協力しているだけあって、水兵への制裁等がリアルに仕上がっている。大和艦内は当時海上自衛隊の現役艦艇の物が使用されている。炊事兵と言っても戦闘が始まれば呑気に炊事をしている暇はなく、戦闘に駆り出される。幸か不幸か、戦場から帰還した主人公神尾克己が年老いて恩人の散骨の案内中に倒れ、若き船員が後を引き受ける印象的なシーンで終わる。実際には、広島原爆などのシーンもあるらしいが、記憶はあやふやである。史実を紐解くと大和最後の出撃は昭和二十年四月七日。で前後の辻褄は合っている。思い出深い一本である。

30代女性

日本人なら知らない人はいないであろう、戦艦・大和を描いた映画です。主人公、と呼べるキャラクターは基本的にはおらず、大和の搭乗員たちの群像劇です。まだあまり有名ではなかった頃の松山ケンイチさんがメインキャラクターの一人(海軍特別年少兵・神尾克己役)として登場します。反町隆さん(森脇庄八海軍二等主計兵曹役)や中村獅童さん(内田守海軍二等兵曹役)との共演は、当時まだ若手だった松山さんにとって相当ためになったのではないのでしょうか?ちなみに、反町さんと中村さんの役には、実在したモデルがいるようなので、歴史好きの人は調べてから見てみると楽しいかもしれません。ミニュチュア・CGだけでなく、オープンセットを組んでいるとのことで、かなり豪華な映画です。それだkでなく、太平洋戦争当時の実写映像も挿入されています。一見戦争を賛美する映画だととられがちですが、戦後生き残った兵士に対する周囲の反応や、生き残ってきた兵士たちが償いのために子供を引き取って育てるエピソードなどが含まれていて、制作側は反戦の意図を込めて制作しているようです。夏、太平洋戦争関連のエピソードが注目される時期に、ぜひ見ていただきたいです。

50代男性

戦争映画というジャンルには様々な描き方があり、ハリウッド映画ではある種スポーツのように軽く描かれていたり、日本映画のほとんどが反戦意識を持った作品ですが、この映画では、戦場での実体験を基に史上最大最強の戦艦大和の誕生から最期までを忠実に描いています。そこには思想も前面に出ておらず、そのときそこで何が起こり搭乗員が何を考え何を語り、どう行動したかをある種淡々と描写されています。特に少年新兵が大和に乗り組んで成長していきながら、悲劇的な最期を迎えるところが観ているものの胸を打ちます。映画のクライマックスは大和最期の出撃となった天一号作戦での大和の戦いなのですが、ここで心に残ったシーンは甲板で戦っていた兵士達が敵の弾丸ではなく、味方が運んでいた補給弾丸の暴発によって一斉に倒れていくところで、きれい事では済まされないリアルな戦場の悲惨さを表現していると感じました。そしてこの映画で一番時間をかけて丁寧に描いているのが、大和の搭乗員達が最期の出撃を前に一時下船を認められ、家族や恋人と別れを交わしたり、最期の手紙を家族に投函するシーンです。一人一人に家族があり苦悩しながら戦場へ駆り立てられるシーンは今観ても涙が止まりません。この映画はすべての世代の人に観てもらって、太平洋戦争とはどういうものだったかをもう一度考えてもらいたいです。

 

50代男性

日本が世界に誇る戦艦大和に乗船する男たちの誇りと、半面、成功が期待できない作戦に出撃する恐怖とが織りなす俳優の演技が素晴らしい。戦闘シーンもリアルで見ものであるが、単にその迫力に圧倒されるだけではなく、大和が敵に勝つ要素がないことがよくわかり、悲惨な状況の中で、勇敢に戦って海の底に沈んでいった英霊に、思うところが満載である。兵士には、家族や友人がおり、これらの方々が戦争というものにどう向き合ってきたのか、人間味あふれる展開が涙を誘う。兵士の配役では、将校クラスの役柄や演じる俳優は、物足りなさを感じたが、下士官クラスでが、存在感や演技が光っており、実際はあり得ないような設定があるものの、だからと言って映画自体の評価には影響がない。当映画は、戦争映画の範疇になるが、戦闘シーンが、戦争映画特有のアドレナリンを放出させてはくれるものの、破壊シーンがリアルのため、反戦への気持ちを高めてくれる。冒頭のシーンが何を意味するのか、最後まで分からない演出に気をもむが、判明後、映画を逆回しで回想するような読後感が沸いてくる。大和に攻撃を加える航空機に搭乗する米軍兵士の姿はどのように描かれているのかにより、反戦映画か否かがわかると思う。

40代男性

この映画では現代と戦時中の2つの場面で描かれてますが、戦時中の場面で気になったのは、沈没する決戦前夜に船内で大勢が喧嘩になってたところ長島一茂さんが演じる臼淵磐海軍大尉が喧嘩した大勢をやめさせてる場面でした。史実では彼が喧嘩をやめさせたことはなかったらしいのですが、実際の生存者が演技指導されるなかで敢えてフィクションであるこの場面を描いて演じさせたのは何故なのかが気になるところでした。その戦時中ではバトル中もかなりの迫力がありましたが、それよりも決戦のために親と別れて大和に乗り込むために向かう後ろ姿があり、そこが感情的には一番感極まる場面でありました。もう1つ印象的だったのは命からがら生き残った主人公が故郷へ帰還するのですが、その田んぼで戦死した西の母親に恨まれながら、それに対して自分だけ生き残って申し訳ない的に泣き詫びるところでした。せっかく生き残っても肩身の狭い思いを余儀なくされた当時の人たちの証言を見たのを同時に思い出したからです。対して現代の描写では年老いた主人公が内田の娘に頼まれて沈没した現場まで小さな漁船で出かけるのですが、そこは孫がサポート役で乗務しているとはいえ、ちと無謀すぎるだろうとも感じました。そして敬礼する場面があるのですが、ここは実際の生存者の八杉氏の演技指導が入ってなかったのか敬礼がまるで陸軍式になってるような気がし多様な気がしました。

 

40代男性

第二次世界大戦で、圧倒的な不利な状況下の中、帝国海軍が作り上げた世界最大の戦艦大和。日本国民はその圧倒的な姿と、戦艦の中でも贅沢な作りに、戦艦大和があれば、この戦争は勝利することが出来る希望を感じていた部分がリアルに表現されている映画です。物語は、当時、戦火の悪化により、水上特攻を命じられた乗組員が、上官であった内田ニ曹の娘と会うことから始まります。内田二曹の遺言は、戦艦大和沈没地点で、仲間のいるところに自分の骨を散骨してほしいとのことでした。その話を聞いて乗組員の神尾は、戦艦大和沈没地点へ自分の船である明日香丸を出港させます。船を戦艦大和沈没地点へ走らせる中で戦時中の回想が始まります。戦艦大和は同型艦である武蔵と、フィリピンのレイテ島付近でレイテ沖海戦に参戦するのですが、戦火は乏しく、同型艦の武蔵、その他多数の艦艇を撃沈されるという最悪の状態から始まります。その後連合艦隊司令部は戦艦大和に護衛機なしで特攻を行えという無謀な命令でした。その命令を受け、特攻を覚悟した、乗組員のそれぞれの人間性が描かれており、若くして、戦艦大和へ登場した若者、戦火より生き延びた乗組員の当時の心境などがうまく描かれており、戦争は本当に行ってはいけない、戦争とは悲しい重いしかしない、生き延びたもの、死んだものもつらい思いをする。そのことをリアルに感じさせる映画となっています。絶対に見るべき作品です。

 

まとめ

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