ナチュラルウーマン2010(映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

同性愛でも、そうでなくても入りやすい作品であり、個人的に好きで何度も観ました。美しいシーンが随所にありますが、その中でも、ラストカットのきらめきには写真家・野村誠一としての確信を見ました。

嫉妬と孤独が渦巻き、女性の意地っ張りな部分を垣間見え、可愛くも残酷でもあり、どこまでもピュアな愛でもある。女性同士ならでの表現が上手にされており、最初から最後までクギヅケでした。

構成や編集は粗削りでしたが、舐めるようないやらしいカメラワークと高速コマ送りレズプレイなど、芸術的であり官能的なエロを感じました。

R15指定作品ではありますが、過激な描写もほとんどなく、凄く真剣で真面目な恋愛映画でした。内容はほとんどが女性向けだと思います。一回目の緒川たまきさんの「ナチュラルウーマン」も素敵な映画なので、本作が良かったと思う方は、そちらも見て欲しいですね。

写真家である野村誠一さんの初の監督作品であることから何かと話題を呼んだ作品である。主演である亜矢乃さんと木下あゆ美さんは一緒にお仕事をした経験がある。写真家の監督さんだからというほどの色調にこだわりはないように見えた。ストーリーは大学時代と社会人時代を描いた作品で、大学時代に激しい恋仲の同じサークル仲間の話である。R１５指定の作品であることから少し過激な内容もありますが、ちょっとセクシーなシーンもそれなりにあります。それでも同性愛のシーンなので非常に美しさを強調したような内容であり、芸術的な側面もあるかと個人的に思っています。まさにラブストーリーな映画ですが、それが同性愛であることにこの映画の独自性を感じます。愛するゆえに別れるなんて、胸が痛くなります。すごく苦しいシーンもありますが、どうしてもそこは人間関係が介在する映画においては見どころであり、見せ場でもあります。この映画は、男性よりはむしろ女性に絶対見てほしいと思わせるシーンが満載です。女性ゆえの女性にしかわからないそんな感情が必要とされるシーンも数多くあると思っております。まさにナチュラルな女性の性をありのままに描いた作品であるともいえると思います。

私はナチュラル・ウーマン2010を観て2点の感情を抱きました。1点目は同性を愛する難しさです。同性愛は周りから見れば少し変わった愛だと思います。しかし、お互いが心から愛し合っているのであれば、1つの愛の形だと私は思っています。しかし、本作品は心から愛し合っているこらこそ、相手を思い、自分を思うからこそ恋に臆病になってしまう。その愛の形は異性を思う愛とは少し違う、同性愛だからこその難しさがあるのだと思います。2点目ベットシーンの描写に視聴者を惹きつけるエロさがあったことです。異性とのベットシーンは男性なら少なからず、凝視するかも思います。同性のベットシーンは人によっては目を逸らす可能性があります。私は自身も正直同性愛には関心を持っていないため、異性とのベットシーンに比べて凝視することはありません。しかし、本作品のベットシーンはカメラのアングル、体と体の交わり方、声の囁きなど、私個人的には全てに置いてエロさを感じました。このエロさを出せるのも監督が写真家の野村さんだからだと思います。野村さんは女性を女性らしくエロく撮影することで有名な写真家です。本作品の所々で垣間見えるエロい描写は写真家ならではの観点から描かれているからだと思いました。