ミッドサマー(ディレクターズカット版)配信無料動画フル｜DVDレンタル/Dailymotion/Pandora/Miomio/9tsuよりオススメ

冒頭のシーンだけ見れば、壮大な洗濯洗剤のCMと勘違いしてもおかしくないのに、そこからの展開は見事。食い入る様に見てしまいました。

暗闇のホラー作品は明るいところに安心感がありますが、明るいホラーってもう逃げる場所がないですよね。すごい発想だなって思いながらも凄く怖かったです。

何よりも音が気持ち悪かったし怖すぎ。歌声、泣き声、呻き声、音楽…思い出して眠れなくなりました。

正直見終わった後は胸糞悪くて二度と見ないと思ってました。でも、ここはどういう意味だったんだろ？って調べるうちに面白かったなって思えた作品で、伏線張りまくりなところが凄かった。

刺激やスリルが欲しい人にはもってこいの作品。グロい描写が平気な人でもウッとなる映像てんこもりで、コレよく世に出せたな…と衝撃を受けた。ただ、この映画が本当に恐ろしいのは視覚的な怖さ・気持ち悪さよりも、目に見えない「静かな同調圧力」「人間関係のもろさ」をまざまざと見せつけられる点なのだ。近頃あまりうまくいっていない彼氏とその友人たちと怪しげな村に迷い込んでしまった主人公の孤独・戸惑いは見ていて苦しくなる。明らかにおかしいとわかっているのに、村の風習をはっきりと拒否できない、周りに迎合しようとしてしまう彼女をとても他人ごとととは思えなかった。もし自分が同じ状況に陥ったらどんな行動をするだろうか？考えれば考えるほど、その村に染まっていく自分しか想像ができない。グロテスクで不快な描写が話題になりがちな作品であるが、単なる物語ではなくドキュメンタリー・ノンフィクションのように観てしまう。「村社会」がなじんだ日本人には意外としっくりくるからなのかもしれない。画面の異様なまでの明るさ、不穏な音楽、ショッキングな映像と、要素すべてが観るものを追い詰めていく映画だ。コレを観たあとは、ある飲み物が飲めなくなること間違いなし。精神的に元気なときに観ること・もうすでに鑑賞済みで感想を話せる相手がいるとより楽しめるはずだ。

映画『ミッドサマー　ディレクターズカット版』を私が視聴した感想は非常に斬新なホラー映画だと思い大変感動しました。おおまかなあらすじとしては主人公のダニーは精神疾患を患っており、そんな中交際相手のクリスチャンはダニーを重荷に思ってます。そんな中で恋人のクリスチャンは当初誘う予定はなかったのですが、ダニーと一緒に留学生ペレの故郷であるスウェーデンのホルガ村に訪れることになります。そのホルガ村で村人たちの奇妙な風習や徐々に不穏になっていく村の雰囲気などのホラー展開はさすがだと思いました。この村では年長者が崖から飛び降りて自らの命を絶つという風習があるのですが、最近の高齢化社会における年長者に対してどうするべきなのかといった考えも表しているのかもしれないと推察してしまいます。物語が進むにつれてホルガ村に訪れていた主人公たちの仲間が一人、また一人と消えていくのはドキドキしましたし、この映画でよく語られているのですが、映画全編を通して村が白夜であるという設定から非常に白く明るく物語は進みます。ホラー映画は基本的に夜であり暗いものというホラー映画の常識を覆した作品だと思いますし、明るい中で起こる不穏な出来事というのはリアリティがあって非常に恐ろしかったです。

この映画は、カルトホラーと恋愛映画という二つの側面を持ち合わせた風変わりな作品だと思う。ホスターや予告動でまず目に飛び込んでくるのは、色鮮やかな花々にあふれた美しい色彩。このキャッチーな絵面から、一種のオシャレ映画のような感覚を求めて見た人は面食らったことだろう。主人公の女性ダニーには躁うつ病の妹がおり、彼女自身も不安定なところがある。ボーイフレンドのクリスチャンは、友人達からダニーと別れるように諭されるが、そんな折にダニーの両親と妹が事故により死亡。家族を失って悲嘆にくれるダニーに別れ話などできるはずもなく、彼は男友達と行くはずだったスウェーデン旅行にダニーも連れて行くことにする。決してうまくいっているとは言えないこのカップルは、友人たちと共に、スウェーデンのある村で、90年に一回行われる夏至祭に参加することになる。これが、地獄のような数日間の始まりだった。一見、のどかで美しい村で行われる祭りは、老人が断崖絶壁から身を投げるという衝撃的な行為で幕を開ける。狂気のようなダンス、強制的な集団セックス、そして、村のおきてを破ろうとする旅行者達に待っているのは、凄惨な粛清。美しい映像のなか、行われる数々の狂った行為の数々。この旅行を通して一種の終点にたどり着くダニーとクリスチャンの関係にも注目して欲しい。

前評判で「ミッドサマーって怖いらしいよ！」というのを聞いていたので、最初は一人で観に行っていいものだろうか・・・？とかなり迷いました。でもなんか映像は綺麗そうだし完全なグロでもなさそう・・・？と一念発起して一人で劇場に足を運びました。感想としてはスウェーデンって美しいところなんだな、というのと、壁画や衣装デザインがかわいいかったな、というところでしょうか。映像として観て損はないと思います。心に傷を負ったダニーの再生の物語、と言われれば確かにそうなのですが、ダニーの今後を示唆するような表現はなく、彼女はあくまでホルガの移り変わりの一部に過ぎません。それよりもフェミニズムというか「禁忌を犯した男性は処刑されるべし」という一貫した空気があり、男性の存在はありながらも女性のコミュニティとして基本的に存在しているのが興味深いところです。少女とクリスチャンがホルガの女性に囲まれながら性交するシーンは「男性だったら気まずいだろうな～」と思いながら見ていましたが、実際隣で見ていた見知らぬ男性も「Oh…」と頭を抱えていました(笑)。ちなみに性交のシーンですが、観客が女性しかいないからこそ成り立つ儀式とも思います。(共感されながらのセックスってどうなんだろう？)ホルガの人々は生も死も平等に扱い、尊んでいるので誰が死んでもショッキングではなかったです。グロが気になって観るのをためらっている人には「観ても大丈夫だよ！！！」と言える映画です。