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過激派オペラ(映画)の内容

映画『過激派オペラ』はR-15指定作品として、2016年10月に公開されました。

劇団「毛皮族」を主宰する江本純子さんが執筆した自伝的小説「股間」を原作に、自身の初監督作品として映画化しました。

本作はある劇団を舞台に、女性演出家と関係を持つ女性たちの愛憎劇が描かれており、『百円の恋』の早織さんと、『ゾンビアス』の中村有沙さんがW主演を飾り、この二人の全てを剥き出した圧巻の演技で注目を集めました。

あらすじ

劇団「毛布教」を主宰する女性演出家で女たらしの重信ナオコ（早織）は、旗揚げ公演『過激派オペラ』のオーディションを行いました。

そのオーディションを受けにきた一人の女優・岡高春（中村有沙）に一目惚れをしたナオコは春を主役に抜擢し、学生時代からの演劇仲間や新加入の劇団員たちと、旗揚げ公演に向けて邁進していきます。同時に、ナオコは春に激しく求愛した結果、二人の恋愛も成就しました。

恋も仕事も絶好調のナオコは旗揚げ公演を大成功に終わらせ、全てが順調。メデタシメデタシとなるように思えていたのですが…。

見どころ

江本純子の圧巻のデビュー作

江本純子さんの初監督作品ではありますが、初めてとは思えない圧巻のデビューとなっており、江本監督が役者に容赦なく、やりたいことをストレートやらせている感じが良く伝わってきました。

これまでに見たことのない衝撃的な愛の表現によって物語は始まるのですが、女性同士のセックスの描き方が素晴らしく新鮮な気持ちで鑑賞しました。

また、女優祭りであり女優同士のバトルでもある作品にもなっております。一人ひとりの女優さんの目や佇まいが凄く、様々な意味での「女」の戦いが凝縮されており現場はカオスだったに違いないでしょう。それは、モニターから伝わる熱量で感じとれます。

見終わった後の爽快感も最高で、とことんエロスに満たされた一作となっております。

印象に残る開放的なシーン

『過激派オペラ』はたしかに、ミュージカルとは違い、体全体で表現する過激なオペラ作品でした。
そんな本作の中で一番印象に残るのは、プロモーション映像でも映る、うら若き女性たちが下着姿のまま走り回ったり絶叫したり、道路の真ん中で水を掛け合ったりするシーンです。

全員が全員、凄くキラキラしていて何かが解き放たれたように思えました。正直、ほとんど知らない女優さんばかりでしたが、見事な好演を披露してくれており、見応えのある作品に仕上がっております。

スタッフ

原作：江本純子「股間」
監督：江本純子
脚本：江本純子 / 吉川菜美
音楽：原田智英

キャスト

重信ナオコ：早織
劇団“毛布教”を主宰する演出家。

岡高春：中村有沙
オーディションを受けにやってきた女優。

役名不明：桜井ユキ / 森田涼花 / 佐久間麻由 / 後藤ユウミ / 石橋穂乃香 / 今中菜津美 / 趣里 / 増田有華 / 遠藤留奈 / 範田紗々 / 宮下今日子 / 岩瀬亮 / 平野鈴 / 大駱駝艦 / 安藤玉恵 / 高田聖子

まとめ