東野圭吾「幻夜」(ドラマ)の無料動画フル配信｜1話から最終回まで全話イッキ見

ずっと緊迫感があって、濃厚な1時間。丁寧に作られているドラマだなと感じた。柴田恭兵の演技はさすが。白夜行を再度見たくなった。

深田恭子の演技がいまいちだったけど存在感は大きい。脇を固める俳優陣は良かった。原作とは違いストーリーがアレンジされている。ハッピーエンドでないところが良い。小説よりリアリティー感がなかった気もする。

深田恭子最高！Sキャラ炸裂！東野圭吾の作品の中で一番これが好きだな。

深キョンの演技は決して上手いとは思わないけど、妙に惹き込まれる。
白夜行ほど感情が揺さぶられることはなかったけど、次の話が気になってしまうドラマだった。

私は元々、「白夜行」のドラマが大好きで、今まで３周くらい見ました。「幻夜」も雰囲気が似た感じのドラマで、ものすごくドハマりしてしまいました。「幻夜」はテレビでやる１クールの普通のドラマよりも話数が少ないです。「白夜行」と「幻夜」の２つのドラマに共通しているところは、男の人が殺人を起こしてしまい、その罪を２人で隠しながら生きていき、罪を重ねていってしまうところ、恋人という括り以上の繋がり、絆が生まれているところだと思います。女の人はまっとうに生きているように見せかけて裏があるところも同じです。殺される側が最低な人間なのでどちらも同情できないので殺人はダメなことはわかっていながらもついつい感情移入して見てしまいました。深田恭子さんの演技がとても良く、とても美しくて見とれてしまいます。でもあんな人間が近くにいたらすごく怖いです。人間の怖さと、自分だけがよければいいという汚さが現わされているドラマだと思います。深田恭子さんが何を考えていて何を企んでいるのかを考察しながら見るのも楽しいです。次の話が気になって一気に見てしまい、寝不足になってしまいました。少しでも気になる方は是非一度は見てほしいと思うドラマです。

始めて深田恭子を評価したくなった作品。東野圭吾の名作「白夜行」の続編ではないかとも言われ、美冬は実は白夜行の雪穂なのではないかとも噂されています。原作もどちらも読みましたが、ドラマ版は正直白夜行はあんまり、だったのですが、幻夜の方は深田恭子の非常な悪女ぶりがあまっていて、その美冬に振り回され、利用される男性役の塚本高史の演技も哀愁があって良かったです。阪神大震災をきっかけに二人は出会いますが、実は震災で亡くなった美冬になりすましていたのは全く別の女性でした。そして男や上司を利用しながら平気で裏切り、成功者へと駆け上がって行く様は、さすがとしか言いようがありません。決して真似できませんが、この冷酷ぶりは一体美冬（になりすました女）の過去に何があったのかと思わずにはいられなかったです。そんなこともあって、白夜行の雪穂なんだろうと言われていますが、是非第三弾として続編を出して欲しいと思いました。最終的に雅也（塚本高史）は、自分が美冬に利用されていただけだと知り、復讐しようとしますが、魔性の女に心まで奪われていて手を下せません。しかも美冬も「雅也が勝手にやっただけ」と言い放ち、最後まで魔性ぶりを発揮します。悲しいラストは白夜行とも共通する部分がありますが、最後まで楽しめるドラマでした。

若い頃の過ち、そして、愛情なのか野心なのか判断をつけるとも難しい女子の想いを非常にうまく描いた作品です。女性がさまざまま要素をうまく使ってのし上がっていくというある意味サクセスストーリーですが、そこにはダークな要素があることも確か。この作品はそのダークの部分を必要以上に誇張して、女性の魅力、武器を最大限に活かして頂点を目指す姿をえがいています。しかし、この作品を見ているとどうして男性はこうした危険な香りがする女性の魅力に勝てずに尽くしてしまうのか、逆についていってしまうのか。自分自身が同じ状況に置かれた時にどう判断してどう行動できるのかと考えるとかなり難しいなと考えてしまいます。そして、ファッション業界で頂点まで上り詰めることになる主人公の女性がどれだけの犠牲を払っても、周囲を蹴落としてもという強い想いを持っているのですがこれがあまりにも強くて驚くことになるでしょう。執念でこうした女性の野心、そして犯してきた罪を暴こうとする刑事の姿にも注目。心理戦ともいえるほどのこのやりとりは本当に面白いと思います。刑事役の柴田恭兵さんはなかなかこうしたシビアな刑事はないので個人的には非常に新鮮でした。

深田恭子の妖艶なミステリアスな悪女が楽しめる作品です。同じ東野圭吾作の白夜行と男女が犯罪を重ねるストーリーは似ています。しかし、白夜行が男女ともに手を汚すのに対して、深田恭子演じる新海美冬（しんかいみふゆ）は自ら手を汚さずに、水原雅也（みずはらまさや）（塚田高史）を巧みに操って、女性実業家として、したたかに成功していくので、悪女としては別格です。雅也が、自分を犠牲もいとわず、罪も正当化し罪を犯す様子は、純粋すぎる愛の怖さを感じます。でも、2人を執拗に追う刑事（柴田恭兵）をはじめ、他の出演者があまり幸せと思われない人生を送っているので、これだけ人を愛せるのは、すごく幸せなことかなとさえ思ってしまいます。対象的に、美冬は、自分が真摯に生きることだけに忠実で、愛なんて甘ったるい感情には捕らわれずに、策をめぐらし、周りを巻き込んで、着実に人生を好転させていきます。人は、一人で生きていくものだから、程度の差はあれ、誰でもしていることだと思いますが、その生きることだけへの純粋すぎる執着は、戦場で明日の命も保証されない状況にいるのかと思うほどに鬼気迫っています。また、深田恭子の愛らしい容貌やしぐさによって、美冬の冷酷さが表情からはわかりにくいことが、余計に怖くなります。色々と感情を揺さぶられる良作です。

元々、東野圭吾さんの作品が好きでとても気になっていたので、白夜行を見てから幻夜を見ました。阪神淡路大震災で主人公の新海美冬と雅也が出会いました。お互い被災し、そこでの2人の出会い方からゾクゾクして、これから2人はどんな人生を送っていくのだろうと先がとても気になる始まりでした。新海美冬の悪女さは本当に恐ろしかったです。そしてこれを本当の愛だと信じ、心と身体をコントロールされて、奴隷のように従ってついていく雅也。世の中にはこうやって生きている人たちもいるだろうなと思います。この作品は男性目線が多かったです。新海美冬は悪女ですが、新海美冬はなぜそうなったのか、その後はどう生きていったのか、謎に包まれているところが多かったので、新海美冬目線での話も知りたいなと思いました。でもそこをあえて隠すのも東野圭吾さんなのかもしれません。日の当たるところで生活している人には見えない、日の当たらないところで生きている人間。そこに注目して作品を作っている。さすが東野圭吾さんだと思いました。とても恐ろしく怖かったですが、自分の知らない世界なのでとても見応えありました。私の中で上位作品となりました。是非この作品の続編が見てみたいです。