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エヴァンゲリオンQ(映画)の内容
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、2012年11月に公開されました。
原作者・庵野秀明さんによって全4部作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズが製作され、本作は第3作目にあたります。
前作である『序』と『破』は原作漫画やテレビアニメ作品をベースに改変はあったものの、基は旧作を受け継いでおりました。ですが、本作は完全オリジナル作品として仕上がっており、エヴァンゲリオン完結までのカウントダウンが始まります。
本作の公開2日間での観客動員数77万超、興行収入11億円を超えて、映画観客動員ランキングで初登場1位となりました。最終興行収入は50億円の大台を突破し、歴代のエヴァ作品を超える大ヒット作品となりました。
物語前半はミサト艦長の戦艦・ヴンダーに、後半は怒涛の戦闘シーンで圧倒され最高です。新生エヴァとして素晴らしい作品だと思います。
新作ごとに質があがっていくエヴァ作品。本作も期待を裏切られることなくて良かったです。最終作がどのように終わるのか非常に楽しみです!
内容が神がかってる。たしかに1回見ただけで把握するのは難しいと思います。ですが、綺麗な映像とマッチした音のおかげで飽きることなく何回でも見れるとも思います。
そして、今回こそエヴァを完成、完結させるんだという製作者の思いや信念がしっかり伝わってきました。
私が生まれる前にテレビ版が放送終わっているのでリアルタイムで知らない世代ですが、これはこれで新しい作品として大好きです。
ラストでの世界観の映像美もウットリするほど素晴らしいです。
あらすじ
『ニアサードインパクト』から14年後の世界。ミサトは旧NERV職員たちとともに、反NERV組織「ヴィレ」を結成し、NERVのエヴァ殲滅を目的として活動しています。ヴィレの空中戦艦・AAAヴンダーで目覚めたシンジは、14年経ったミサトやリツコらと再会をしますが、そこでニアサートインパクトを引き起こした罪人として扱われ、ミサトらからエヴァには乗らないように警告をされます。
第10の使徒から綾波レイを救出した認識のシンジでしたが、実は助けられていなかった事実を知らされます。そして、今後、シンジがエヴァに乗って覚醒させてしまった場合、シンジの装着された首輪が発動して死ぬように仕掛けられていました。
そこにNERVのエヴァ・Mark.09がヴンダーを急襲し、シンジを連れ戻そうとします。Mark.09からレイの声を聞いたシンジはミサトらの警告を無視して、Mark.09とともにNERV本部へと向かいます。
荒廃したNERV本部へ戻ったシンジはレイと父・ゲンドウと再会を果たし、カヲルと出会います。そこで、荒廃した原因がシンジ自身が起こしたという事実を知り絶望します。そんな中、ゲンドウから再びエヴァに乗ることを命令されたシンジは…
見どころ
美しい名シーン
前作である『序』『破』と異なり、旧作と重なる展開はなくなり、新劇場版シリーズのオリジナル物語として展開していきます。激しい戦闘シーンは前作以上のスケール感となっており、常に進化し続けているなと実感します。
その中でも注目して頂きたいのは、戦闘シーンではなく、シンジとカヲルがピアノの連弾を演奏するところです。美しい音楽と映像により二人の感情をしっかりと表現してくれております。この連弾を通して二人は親しくなり、シンジがなぜカヲルに信頼を寄せるのか、旧作以上に説得力のある表現がなされております。
賛否両論
本作は前作を圧倒的に上回る鬱展開となっております。実際に映画雑誌・映画秘宝による読者投票で年間ワースト3位に選ばれてしまっております。
しかし、漫画家・松本零士さんをはじめ、エッセイスト・映画評論家に精神科医の先生まで『まさに、これぞエヴァ』と述べるほど絶賛している一面もあります。また、ミサトが艦長を務める空中戦艦『AAAヴンダー』のデザイン、色彩感覚は素晴らしいものです。
次回作にして最終作となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は、本作によって伝説となることかと思います。
スタッフ
原作:原案・庵野 秀明 / 作画・貞本 義行「新世紀エヴァンゲリオン」
総監督・脚本:庵野 秀明
監督:摩砂雪 / 鶴巻 和哉 / 前田真宏
音楽:鷺巣 詩郎
主題歌:宇多田 ヒカル「桜流し」
キャスト
主人公
碇シンジ:緒方恵美
第3の少年。第13号機をカヲルと共に操る。
NERV・ゼーレ側サイド
アヤナミレイ:林原めぐみ
NERV所属・Mark.09のパイロット。ユイのクローンである綾波シリーズの初期ロット。
渚カヲル:石田彰
実は第1の使徒でありゼーレの少年とも呼ばれている。シンジと共に第13号機に搭乗。
碇ゲンドウ:立木文彦
最高司令官のポジションは変わらず、目元にキールと似たバイザーを装着している。
冬月コウゾウ:清川元夢
ゲンドウをサポートし、ゲンドウを理解する数少ない人物。
キール・ローレンツ:麦人
ゼーレの中心人物でモノリスの01。
反NERV組織「ヴィレ」
式波・アスカ・ラングレー:宮村優子
第2の少女。改弐号機を操縦するヴィレのパイロット。
真希波・マリ・イラストリアス:坂本真綾
8号機を操縦するヴィレのパイロット。
葛城ミサト:三石琴乃
希望の船の異名を持つ空中戦艦『AAAヴンダー』の艦長。
赤木リツコ:山口由里子
『AAAヴンダー』の副長。
伊吹マヤ:長沢美樹
『AAAヴンダー』の整備長。
鈴原サクラ:沢城みゆき
シンジのクラスメイト・トウジの妹でシンジの管理担当医官。
青葉シゲル:子安武人
日向マコト:優希比呂
多摩ヒデキ:勝杏里
北上ミドリ:伊瀬茉莉也
高雄コウジ:大塚明夫
長良スミレ:大原さやか
『AAAヴンダー』のオペレーター。
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エヴァンゲリオンQ(映画)の感想
エヴァンゲリオン新劇場版シリーズは勿論、テレビ版や旧劇場版など全て見ていますが、やはり一番の感想は「全然理解できない。」です。何回見ても毎回そう思うのですが、エヴァシリーズにはその感情をも心地良くさせる面白さがあります。今回のQは前作、破で起きたニアサードインパクトから14年後のお話ですが、まずその14年間が全く描かれておらず、謎の戦闘シーンから始まるので序盤から視聴者が置いてけぼりになりますが、その戦闘シーンもぞくぞくするくらいかっこよくて、開始序盤で既に虜です。そして今まで出ていた主要登場人物の中にも、14年間で何もかも変わってしまった人や逆に何も変わっていない人、いなくなってしまったと思わせるような人など、人物それぞれに14年間分のストーリーがあると思うと早く知りたい!考察したい!というワクワクした気持ちになります。シリーズの中で詳しく描かれるわけではないので答え合わせは出来ないのですが、エヴァンゲリオンシリーズでは当たり前のことで、面白いポイントの一つです。というように、ファンは勿論楽しめますし見たことがない方にも今までよりスケールが大きい派手な戦闘シーンなど楽しんで見ていただけるのではと思います。
2012年11月に公開した本作!第2部の「破」の見ていて迫力に圧倒されて、碇シンジ君たち中学生の日常のホンワカパートや、サードインパクトが起こりそうになったりと、目まぐるしく展開が変わったりと、スピーディーな展開でしたが・・・一転して「Q」では、「破」から14年が経過。チルドレン以外の主要キャラクターは全員年を取り・・・ミサトさんも良いお年頃に見た目が変わっていました・・・(初見の時は結構ビックリしていました)NERVに所属していた旧職員は反NERV組織物語「ヴィレ」という組織に所属しており(司令部にいた人たち全員かな?)NERV(ゲンドウと冬月)と対立していたり、初号機が実は飛行戦艦の動力源として使われていて外観からわ全然わからなかったりと、初めて見た時は最初の10分~20分は状況の理解が追い付かずに唖然と見ていました。これはかなりビックリするくらいの状況の変化でしたが、庵野監督の事だから・・・っと納得して見ていました。前作と異なり日常という笑顔で笑っているような描写がほとんど無く 気になったのが”シンジ”と”冬月”が何故か将棋を指すシーンがあり・・・何故そのシーンが有るのか理由が有るはずなので次回作で語られることを期待!(Qには語られてなかった・・・)渚カオルも登場しましたが、TVシリーズと同様にシンジ君に友人の死というトラウマを与える役となっいたけど、唯一の救いが、シンジ君を救うためにカオル君が死ぬ役割を担ったというところでしょうか。多分カオル君はそれで満足して死んでいったんだと思います。(最後はNERVに利用されるのではなく自らの意思を貫けたんだと思います。)その点についてはよかったのかなと納得している部分も有りましたが、カオル君の出番をもっとあっても良かったと思います。カオル君とシンジ君のピアノの連弾は一見の価値ありです!登場人物のエピソードばかり書いてしまいましたが、本作では色々な謎についての明確な回答はほとんどなかった思うので、最終作にすべての謎が解決されることを願っています。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qは私にとってはとても衝撃的な作品でした。これまでの「序」「破」は細かい変更はあれど旧作の雰囲気を受け継いでいかにもエヴァらしい展開を見してくれましたが今回の「Q」ではその流れを思い切り壊してきたという印象を受けました。それはもちろんいい意味で、この新劇場版がただのリメイクではないことを思い知らされるようなストーリーであったと思います。また、もちろん全く予想していないストーリー展開でありながらそれでもその中にエヴァらしさが散りばめられていて旧作からよく知っている人でも飽きのこない作品になっています。ただそれだけに謎も多く、一度観ただけではストーリーの全体像を掴むことは難しかったです。やはりこれは、シリーズ4部作を通して観てみないと理解することは難しいのではないかと思います。個人的にはあまりにも予想と違う展開だったので、違うアニメじゃないかと正直思いました。それでもこの「Q」をみたことによって最後の作品がますます楽しみになりました。エヴァの凄いところは時が経っても全然色褪せないところだと思います。それは、ストーリー内の情報の多さと色んなところに散りばめられている伏線と謎がそうさせているのだと思います。実際庵野監督はそれらの謎に関してほとんど答えを出していないのが現状で、私たちは各々自分で推測するしかないのです。
全4部作となる劇場版エヴァンゲリヲンシリーズの第3部作。「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」の世界線から14年後を舞台に主人公、碇シンジの新たな戦いを描いています。前作で綾波レイを助けた碇シンジは自身の乗るエヴァ初号機に封印されていました。そんなシンジが目覚めた14年後の世界は想像を絶するような衝撃的なものでした。劇場版第1作の序ではTVアニメシリーズの第壱話から六話までを描き、2作目の破では八話から九話までを丁寧に再構築して描いていたのに対し、本作は全くの新しい内容でした。TVアニメシリーズとも旧作とも違うストーリーは原作ファンのみならず衝撃を与えた作品です。破で描かれた「ニアサードインパクト」から14年後の世界で目覚めた碇シンジは葛城ミサト等が率いる反NERV組織「ヴィレ」に捕らわれてしまうという衝撃の展開から始まるストーリーは最初から最後まで予測がつきません。アニメシリーズから見続けたファンも劇場版から見始めたファンもこれからどうなっていくのか予想もつかず、その謎や考察を解こうと必死になって見続けてしまう作品です。そして劇場版シリーズの主題歌を担当した宇多田ヒカルさんによるQのテーマソングである「桜流し」は素晴らしく、曲調だけでなく歌詞もアニメの世界観に合っていてエンドロールで流れるこの曲に感動します。
破では今までにないような前向きさがあったのですが、Qになると、以前のヱヴァが戻ってきたようでした。破が好きな人の中では賛否両論があるのがQです。しかし、テレビ版から長年追いかけてきた身としては、映画館で呆然としながら、これでこそヱヴァだと余韻に浸りまくりでした。同じように思った人は多いはずです。Qでは、今まであれだけ乗れと言ってきたヱヴァに、乗らなくていいと言われます。頭の中にはてなマークがたくさん浮かべながら、謎について考えるのもまた、ヱヴァの楽しさです。そしてQは、遂にカヲル君が登場します。彼の登場するシーンはどれも印象的で、詩的な美しさがあります。常人ではない彼の魅力を、ピアノを通して思う存分描かれます。カヲル君とシンジが二人でピアノを弾くシーンはとくに心に残っています。そして外の世界がどうなったのか、シンジはカヲル君に連れられて知ることになります。視聴者としても初めて知らされる事実です。このシーンはシンジの気持ちがシンクロするようで、呆然として辛い気持ちになりました。Qでは謎が多いヱヴァという物語が大きく動きました。これからこの物語がどこへ進むのか。シンエヴァンゲリオン前にぜひ見ておくべき作品です。
エヴァは謎が多い作品としてよく知られているが、この作品はとくに訳が分からない始まり方をするため、おそらく最初は取り残されることになると思う。ただ、この物語の中に多く存在する様々な謎が氷解する場面もある。それでもやっぱりわかりづらい作品ではあるが、分からないことを楽しむ姿勢で見られると、より楽しめるのではないだろうか。さて、この作品で特に魅力的だと思った部分はもう一つある。エヴァ作品全編を通して、シンジの葛藤や成長が描かれているが、この物語に関してもその視点で見るのが面白いと思った。私は普段から伏線などについても深読みしすぎず、主人公と同じ視点で映画を見ているのだが、この作品はその視点で見ていると苦しくなる。ただ、その苦しさがこの作品の面白さにつながっていると感じた。ただ親に認められたいと思っていた中学生の少年が運命に翻弄される物語を、主人公とともに翻弄されながら楽しむという見方もあるだろう。今回の物語は特に衝撃的な展開なので、没入していればいるほど物語の展開を楽しめるのではないかと思う。序や破に比べると戦闘シーンなども少ないため、ストーリーの深みを感じながらみることでより楽しめる作品だと感じた。
旧シリーズから大きく逸脱した「Q」。「破」のストーリーからいきなり14年後に時間がとび、ずっと眠っていたシンジは浦島太郎状態。そして彼を見る人々の冷たい視線。世界をめちゃくちゃにした危険人物あつかいです。でも父親碇ゲンドウに利用されているシンジに強く当たるのは、振り込め詐欺の犯人でなく被害者を悪く言うようなものではないかという気がします。しかもシンジは観客もついていけない謎のことばが飛び交う世界に突然放り出されたのです。「カオル君が何を言っているのかわからないよ」というシンジの台詞は私たち観客の心の中のことばでもありましょう。アスカには「あんたバカァ?」でも「バカシンジ」でもなく「ガキシンジ」と強く罵られます。しかし、「大人」になろうにも大人たちの構成する世間すら崩壊しています。シンジはそんな世界でまさしく「ガキ」であるより他ないと思います。というわけで、爽快に楽しめた「破」の後の、いくら何でもシンジがかわいそうな、気の滅入る「Q」でした。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に備える修行のような視聴体験と言えるかもしれません。シンジ、アスカ、レイが荒野に放り出されたラストシーンは続きがどうなるのか期待を起こさせてくれます。
シン・エヴァンゲリオン劇場版のおさらいに、新劇場版シリーズを見直しました。ですが、やはり新劇場版:Qに対しては、シンジの「急にこんな事になってて、訳わかんないですよ」のセリフ通りの、なにがどうしたらこうなっちゃうの?といった感想をいだきました。前作の新劇場版:破から14年経っていれば、そりゃあ戦艦も空を飛べるようになりますよ。だって動力源がエヴァ初号機ですもの。どういう理屈なのかはさっぱりわかりませんが、リツコさんがいうなら、そうなのでしょう。14年経って、成長した人と、成長していない人とがいて、その辺の説明が「エヴァの呪縛よ」の一言で片付けられてしまうのも、アスカにとっての14年がどれだけ長かったことか……それも、人類がほぼ絶滅した世界で。その世界の様子を目撃したシンジは絶望のに文字しかないですよね。綾波も助けたようで助けてなかったし。「もう二度とエヴァには乗らんといてくださいよ」という忠告も虚しくカヲルくんの誘いに乗ってエヴァにまた乗っちゃうガキシンジ。でも仕方ないですよね。世界が救えるって言われたら、そりゃ乗りますよ。一度ならず二度までもインパクトの爆心地になってしまったシンジは、本当に世界が救えるのでしょうか。97年のまごころを、君にみたいな惨劇にならないことを願いつつ。
「破」から続けて見ると、あまりの展開に「えー?!」ってなります。シンジは「破」の最後に、あんなにも頑張れと背中を押されていたのに、頑張った後に待っていたのがこれ?!と。いきなり14年たっていた、というのもびっくりだし、皆が手のひらを返したように冷たくなって、もう何もするな、エヴァには乗るな、逆らったら殺すとまで言ってくるのは、相当ひどいと思いました…皆応援してたよね、乗れって言ってたよね…?と。「破」の最後で助けたと思っていた綾波レイさえ、実はもういなかったというのも悲しくて。その分、カヲル君との場面はじっくり描かれていて、優しい時間が流れていたので見どころです。一緒にピアノを連弾したりして、お互いが大事な存在だと感じ合えている様子が照れくさ恥ずかしい。もっとも、最後はやっぱり悲しい結末が待っているわけですが。シンジに向けた、カヲルの「また会えるよ」という言葉、何が?!どうゆうこと?!と、すごく気になります!むしろあまりに悲しすぎたので、できるならまた出てきてほしい。もちろん悲しいばかりではなくて、アスカと真希波が意外と息の合ったコンビを組んでいたり、ミサトさんが威厳たっぷりの女将軍みたいになっているとか、ワクワクするところがたくさんありました。アスカの操る弐号機の、乱舞するような戦闘シーンは文句なしにカッコイイ。「まごころを、君に」のときとは違って、終わらなかった世界に降り立ったパイロットたちがどうなるのか、次作も待ち遠しいところです。久しぶりに映画館の大画面で、躍動するエヴァを観たくなりました。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、前作の「破」から14年後の世界が描かれています。宇宙空間でのアスカとマリの操縦するエヴァの三次元的な戦いや、戦艦ヴンダーの活躍のシーンなどは、見ていて飽きない面白いシーンではあります。14年前に、シンジがレイを救おうとしてニアサードインパクトが起こり、その後にネルフと敵対する組織としてヴィレが発足するなど、予想外の内容がシンジに知らされます。シンジにとっては、自分が必死にレイを助けようとしたことがニアサードインパクトを引き起こし、助けたはずのレイがいないということを一度に聞かされ、絶望的な気持になったと思われます。見ているほうも、このくだりは辛いものがあります。ネルフのエヴァとともにネルフに向かったシンジは、そこでカヲルと出会い、仲を深めます。この場面で、人見知りのシンジが初対面のカヲルをすぐに信用しすぎるような違和感を感じましたが、それまで信じていた他のすべての人に裏切られたような絶望感から、すがるような気持ちで信じてしまったのかもしれません。しかし、そのカヲルも結局は使徒であり、DSSチョーカーによってシンジの目の前で死んでしまうという残酷な結末になります。最終場面では、アスカがシンジの手を取って歩き出し、レイが後をついて行き、自作への展開を期待させる終わり方になっています。
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